大阪・関西万博のネパールパビリオンは建設費の支払い問題などが影響して開幕までに工事が間に合いませんでしたが、開幕98日目の2025年7月19日(土)に無事オープンしました。館内には広めのフードエリアも用意されているとのことなので、展示内容や食べられる料理の詳細を確かめるべく実際にネパールパビリオンに行ってきました。
EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
https://www.expo2025.or.jp/
ネパールパビリオンは東ゲートから大屋根リングの内側に入って右に曲がるとすぐにたどり着けます。公式マップだと大屋根リング内側の右上の位置に「C01」として記載されています。
これは万博開幕5日目の2025年4月17日に撮影したネパールパビリオンの外観写真です。この時点では赤い三角コーンで囲まれていて、中には入れませんでした。
開幕から2カ月以上が経過した2025年6月24日に撮影した写真が以下。三角コーンが緑色のものに置き換えられています。
6月には工事が再開していて、中で作業が進んでいました。
そして、ネパールパビリオンは2025年7月19日にオープンを迎えました。2025年7月23日に訪れたところ、かなりの大盛況でした。
ネパールパビリオンは予約不要で入館可能。夕方の17時頃に訪れましたが、大屋根リングの内側まで続く行列ができていました。
列の流れはスムーズで、並んでから5分で館内に入れました。展示エリアは2回に設けられているので、階段をのぼります。
展示エリアはこんな感じ。シンプルな長方形のエリアに展示品が並んでいます。
ネパールゆかりの物品が数多く並んでいます。
ヒマラヤ水晶も展示されていました。
説明書きが少なくて、面白そうな物品でも正体が分からないものが多かったです。
建物で囲まれるように中庭が設けられていて、中庭をグルッと囲むようにフード販売ブースや土産物ブースが並んでいます。
中庭の中央には仏舎利塔風のモニュメントが鎮座。
フード販売ブースで何が売られているのか、それぞれ確認してみました。端っこのブースでは「HIMALAYA氷」という名前のかき氷が税込1200円、「フルーツ果茶」が税込900円で売られています。
「ビリヤニ&モモハウス」では「ジョールモモ」が税込1600円、「スチームモモ」が税込1500円、ビリヤニが税込2000円でした。モモはネパールやチベットなどで食べられている蒸し餃子です。
ほかに、税込1600円の「グリルチキンカトマンズロール」や、税込2000円の「チキンカレー&ライスまたはナン」などもあります。
「ナマステネパール」。
「ビリヤニ」が税込2000円、「キーマカレー&ライス」が税込1800円で売られています。さらに、「パラタを茹でる」という税込1700円の謎めいた食べ物もありました。
税込1900円の「チャウミンコンボ」や、税込1600円の「ケバブチーズロール」などもラインナップされています。
「NEPAL KITCHEN」はまだ準備中で、内部が休憩スペースとして活用されていました。
ネパールの国民食「ダルバート」のほかに「モモ」「セクワ」「サモサ」などの名物料理も提供される予定です。開店時期は「Coming Soon」とのこと。
「噂のパンかま」では税込900円の「パンかま」や税込600円の「生チョコナン」などの甘味系が扱われています。
「ネパールスナックの妖精たち」では「アイスキューブ生ラッシー」を税込900円で楽しめます。税込1000円の「タンドリくん」や税込1000円の「ひとくちサモサ」といったスナック料理もあります。
仏舎利塔をイメージした「仏舎利塔パフェ」を売る店もありました。
今回は「ナマステネパール」で「ビリヤニ」(税込2000円)と「パラタを茹でる」(税込1700円)を注文し、「ビリヤニ&モモハウス」で「ジョールモモ」(税込1600円)と「チキンティッカ」(税込1100円)を注文しました。作り置きしたものを容器に詰めてくれるので、待ち時間は短めでした。
受け取った料理を大屋根リングの下に並んでいるベンチで食べます。以下の写真は左から順に「ビリヤニ」「パラタを茹でる」「チキンティッカ」「ジョールモモ」です。
ビリヤニはコメをスパイスや具材と合わせてスープで炊き上げた料理です。コメは長粒米のバスマティライスが使われています。
米はパラパラ食感で、全体的にピリ辛でスパイシーな味付けです。チキンがたくさん入っているのがうれしいポイント。インドパビリオンでも高クオリティーなビリヤニを食べられるので、パビリオンを渡り歩いて食べ比べするのもオススメです。
これが「パラタを茹でる」です。
「パラタを茹でる」は日本語表記は謎めいていますが、メニュー表の英語表記は「Keema Paratha(キーマパラタ)」となっていて、その下の説明書きにも「キーマパラタ」と片仮名で記されています。なにがどうなって「パラタを茹でる」という謎表記になったのかは不明ですが、説明書きによると「スパイスを効かせたひき肉をたっぷり詰めた、美味しくてボリュームたっぷりの南アジアのフラットブレッド」とのこと。
この薄焼きパンが「パラタ」です。2枚入っています。
パラタで具材を挟んで食べることにします。
食べてみると、具材がネパールっぽいスパイスで味付けされていて、「ネパール風のタコス」といった感じの料理に仕上がっていました。パラタはパリパリした食感を期待していたのですが、シナシナで「ミチッミチッ」とかみちぎりながら食べる感覚でした。
ジョールモモはネパールで広く食べられている蒸し餃子「モモ」をソースと一緒に盛り付けたものです。
ソースは見た目に反して辛口で、強い辛みとトマトなどのうま味がモモと相性バツグン。モモは皮が薄めでタネの肉感を存分に楽しめる仕上がりです。塩気が濃くて、万博会場内を歩き回って汗をかいた状態だと塩味が体に染みてきます。
モモの中身はこんな感じ。いろんなネパール料理店でモモを食べてきましたが、このモモは上位に入るクオリティです。今回食べた料理の中では、最も人に勧めたくなる味でした。
チキンティッカはスパイスで味付けした鶏肉を焼き上げた料理です。2個入りでした。
食べてみるとパサパサした食感で、「これなら、日本のネパール料理店で食べられるチキンティッカの方が圧倒的に高クオリティーなので、万博でわざわざ食べることはないな」と思わずにはいられない味でした。少し残念です。
なお、ネパールパビリオンのお土産コーナーにはブレスレットや置物が並んでいました。
この記事のタイトルとURLをコピーする
ソース元はコチラ
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。







































