マチ★アソビ vol.31「超かぐや姫!トークショー」レポート、Netflixでの公開から8カ月でなお復活上映も続く『超かぐや姫!』のこれまでとこれからとは? – GIGAZINE


取材


徳島市が丸ごとアニメ・ゲーム・マンガ尽くしのイベント会場となるマチ★アソビ vol.31が行われた2026年10月17日(土)に、「超かぐや姫!トークショー」が開催されました。Netflix独占配信で始まり、あまりの人気ぶりに映画館での1週間限定上映が4カ月に延長され、ついには4DXなどの特別フォーマットによる復活上映も果たし、興行収入30億円を達成したアニメ映画『超かぐや姫!』の主人公・酒寄彩葉(さかよりいろは)を演じた永瀬アンナさんと、同作アニメーションプロデューサーを務めたスタジオコロリドの桃原一真さんが出演するトークイベントの取材を許可してもらえたので、たっぷり1時間語られたその内容をまとめました。

『超かぐや姫!』トークショー | マチ★アソビ vol.31
https://www.machiasobi.com/event/527/

会場は新町東公園ステージで、写真の左が桃原一真さん、右が永瀬アンナさん。司会は公式ガイドブックの構成・取材・執筆を担当した太田祥暉さんが務めます。イベントは太田さんの「ヤオヨロ~!」、永瀬さんの「いろっぴー!!」などのかけ声で始まりました。


太田祥暉さん(以下、太田):
それでは早速お話を伺っていこうと思います。遠くの大きいステージ(藍場浜会場)からライブの音も若干聞こえてきますね。

永瀬アンナさん(以下、永瀬):
いいですね~。

桃原一真さん(以下、桃原):
いいですね、この緩さが。

太田:
永瀬さんは今日2つのステージに出演されて、今回のこのイベントが3つ目となりますが、マチ★アソビはいかがですか?

永瀬:
いやあ、もう熱量がすごい。でも私、さっき徳島ラーメンを食べに行ったんで、なんかめっちゃおいしかった……。

桃原:
僕、コンビニのお弁当しか食べてない。

(一同笑)

太田:
桃原さんは前回に引き続きマチ★アソビ2回目だと思うんですけども、いかがですか?

桃原:
やっぱりめっちゃ楽しいですね。この緩さ、この距離感がいいんですよ。お客さんとも「また来たの?」みたいな話をしていました。

太田:
そうなんですか。

桃原:
知り合いみたいな人たちばっかりですよ。ここで知り合った人たちと東京でも「マチ★アソビにいらっしゃった」みたいな話をたくさんさせてもらっているんで、本当にうれしいです。今日もよろしくお願いしますね。


太田:
ありがとうございます。早速作品についていろいろとお話を伺っていきたいんですが、こういう機会もあんまりないので少し気が早いですけれども、『超かぐや姫!』のこの1年間を振り返ればと。

桃原:
そうね、(イベント当日は)10月17日やけどね(笑) 振り返っていきましょうよ。

桃原:
あとちょっと経ったら発表から1年になるんじゃないかなと。

永瀬:
そういえば、(発表は)昨年ですよね。

桃原:
11月ぐらいだったんですかね。

太田:
上半期から振り返ると、「超かぐや姫」はNetflix独占配信作品として2026年1月に配信が始まりました。配信翌日にはNetflixにおける「今日の映画トップ10」で第1位を獲得するなど、大きな反響をいただきました。いただいた時はいかがでした?

桃原:
「どうしよう、大丈夫かな」と思っていたので、ホッとする以外にないですよ。監督(山下清悟さん)はいつも飄々とされてるじゃないですか。それでも、さすがに配信当日はめちゃくちゃ緊張されてたので。

永瀬:
ほぉ~。

桃原:
ご飯に行った時に「いや、ちょっと今、きっと緊張してますね」って、そんな監督を初めて見たんですよ。

永瀬:
そうなんですか。あんまりイメージないですね。

桃原:
ないでしょ。なんか一瞬泣きそうになっちゃいました。

太田:
でも1位になって、そこから怒濤の快進撃を見せたわけですけれども、その反響を受けて2月には1週間限定……1週間限定?

(会場笑)

桃原:
1週間限定ですよ(笑) ねぇ。


太田:
すると連日ほぼすべての上映回が満席になりまして。わずか19館での上映ながら、週末ランキングで第5位にランクイン。急きょ上映期間の延長と上映劇場の拡大が決定しまして、最終的に「1週間」は4カ月続きました。

桃原:
長い1週間でしたね~(笑)

永瀬:
ねぇ(笑) 長いな~。

太田:
そして6月に終演を迎えまして。……6月に終演を迎えましたよね?


桃原:
寂しかったですね。

永瀬:
寂しかったぁ。

桃原:
やっぱり6月に終演してから久しぶりの……。

永瀬:
久しぶりの『超かぐや姫!』のイベント(笑)

(会場笑)

桃原:
うれしいですね。

太田:
上映から終演までの4カ月間、永瀬さんはいかがでした?

永瀬:
それこそ上映されている時はびっくりしたんですよ。最初は1週間限定の予定だったし、ずっと続くかも分からないという話は聞いていたので。「あぁ、なんか1週間だけの思い出なんだね。この瞬間も絶対最高のパーティーにしよう」って!

桃原:
この瞬間、だからね。

永瀬:
そう!この瞬間を最高のパーティーにしよっ!って(かぐや役の)夏吉ゆうこさんや(ヤチヨ役の)早見沙織さんと言っていたんですよ。それが……終演してからなんか(笑)

桃原:
9月から復活上映が!


永瀬
すごいなー。

太田:
4カ月の上映中に鑑賞したお客さんから「彩葉に共感する、感情移入する」という感想がありました。いろPのことが好きになったという方もいっぱいいらっしゃると思うんですが、そういうファンの声は永瀬さんのお耳にも届いていますか?

永瀬:
あ、意外にも私の周りに「彩葉が好き」っていう人がいなかったんですよ。え、(会場で)彩葉好きな人っていますか?

(多くの観客が挙手)


永瀬:
うれしいね!

桃原:
はじめにキャラクターPVを出したじゃないですか。やっぱり周りがかぐやですごい盛り上がっていたんですよ。主人公っていうのと夏吉さんの声が注目を浴びてたんですけど、彩葉はちょっと(盛り上がりが)少なかったんですよね。

キャラクターPV│酒寄彩葉編 #超かぐや姫! #CosmicPrincessKaguya – YouTube

桃原:
それを見てて、僕は「お前ら今に見てろよ、今に見てろよ」と(笑) 結局、キャラ投票人気ランキング1位が彩葉でしたね。

永瀬:
あぁ~、すごい。

桃原:
「やっと気づいたか」と後方腕組み彼氏面ですよ、「ようこそこちらのステージへ」って(笑)

永瀬:
本当にそうよね。気づいたな!みんな(笑)

桃原:
確かに彩葉はパッと見でインパクトがあるキャラクターではないんですけど、結局この『超かぐや姫!』の人気を支えてるのはやっぱ彩葉なんだろうなというのは個人的に思ってます。あとなんか……永瀬さんがね、雷(らい)が好きだから(笑)

永瀬:
雷、いいですよね。雷は好きですよ。セリフ増やしてほしい!……って(CVを務める)内田雄馬さんも言ってました(笑)


太田:
この4カ月で桃原さんもいろんな目まぐるしい出来事に見舞われてると思うんですけど、当時一番印象に残った出来事はありますか?

桃原:
当時一番印象に残ってる出来事……それでいうと「1週間拡大した」と言っていますが、結局「何が1週間限定や!」って話じゃないですか(笑) これが本っ当に衝撃的で。だって、この映画はNetflixさんで見れるんですよ。見れるのにみんな映画館に行くんですよね。

永瀬:
そうでした。

桃原:
そう。なんだったら「映画館上映が始まってから行くか」と思っていたら、スタッフから「席取れないんです。行きたいんですけど、行けないんです」という苦情のチャットがめちゃくちゃ来る。「桃原!何とかしろ」みたいな(笑)


桃原:
そんなことできないよって言ったんですけど、実は劇場ではないですがシアターを使わせていただいて、ツインエンジングループが見られる上映会みたいなものはさせていただきました。「こんなことをしなければ見れないんだ、すげえな」ってびっくりしましたけど、本当にうれしかったです。

太田:
うん、うん。

桃原:
とにかくうれしい。全部が、自分の常識が更新されていくんですよね。「こんだけやれば大丈夫だろう」と思ったら、それをさらに皆さんが上回っていく。ずっとそうだったんで、やっぱり大変ではあったけど、こんなにうれしいことはないなっていうのが一番多かったですね。

太田:
永瀬さんは発声上映にも参加されたようで。


永瀬:
私、(夏吉)ゆうこさんとプライベートで一緒に池袋の発声上映を見に行ったんですけど、みんなが本当に手拍子だったり、コーレス(コール&レスポンス)したり。

桃原:
そう、コーレス(笑)

永瀬:
知らないコーレスが出来上がってるって。

桃原:
わかるわかる、俺も!それ知らねえ、みたいな!

永瀬:
「私は、わたしの事が好き。」のコーレスなんていつの間にできたんだろうって、そういう知らないことがいっぱいあって、めちゃくちゃ楽しかったですね。そしてみんな「頑張れ」って応援してくれたりだとか。

【Lyric Movie】私は、わたしの事が好き。– HoneyWorks / かぐや(cv.夏吉ゆうこ) from 超かぐや姫! – YouTube


太田:
一般の映画館上映は6月に惜しまれながら終演を迎えることになりまして、卒業記念舞台挨拶が開催されました。しかしその卒業の場で、なんと復活上映を発表したという(笑)

桃原:
とはいいながら、心配ではあったんですよ。やっぱりみんなが卒業記念舞台挨拶のために準備してくれてたんだろうなっていうのもあったし、その熱量をすごく感じていたんです。だから「受け入れてもらえるかな」っていう思いは本当にあったんですけど、発表した時に映画館の「バーン」っていう盛り上がりで僕は普通に泣きました。いつもはね、映画館の右の一番後ろとかで舞台挨拶を腕組みしながら見てるんですけど、腕組みしながら普通に涙が出てきて。こんなに受け入れてもらえるんだ、愛されてる作品なんだなっていうのが、そんな作品に関われて幸せだなあと、いろんな感情でもう涙が止まらなかったですね。


太田:
予告編が上映されて、特別フォーマットの名前が出た瞬間に劇場で叫びが挙がりました。その時、永瀬さんは残念ながらビデオメッセージを送っていただくという形でした。

永瀬:
そうでした。そうでした。

太田:
ビデオメッセージを撮るんじゃなくて、最初に特別フォーマットでの復活上映の話をお聞きしたと思うんですけど、その時の気持ちはいかがでした?

永瀬:
耳を疑いますよね(笑) 終わるって言ってたし。「卒業記念舞台挨拶って言ってるから終わるんだなぁ」と思ったら、「復活するんで、そのコメントをお願いします」みたいな(笑)

(会場笑)

永瀬:
いや、でもうれしかったですね。それこそいろんなフォーマットで上映が復活するじゃないですか。絶対にいろんな場所で聞くと楽しいなと思って。

桃原:
そうです。いろんな楽しみ方ができる作品にしたつもりではあるのでね。

永瀬:
めっちゃうれしかったですね。

太田:
一般上映終了からNetflixでしか見られない期間がありました。その後をちょっといろいろ振り返っていければと思うんですが。上映終了後はアニメ『【推しの子】』のYouTubeとのコラボがありました。

【まさかのコラボ】YouTuberっぽい企画やるぞ!【超かぐや姫!×【推しの子】】 – YouTube


また、VTuberの宝鐘マリンさんのライブに出演など、さまざまなコラボ展開をされまして、

【3D LIVE】コンプレックス♡プリンセス【かぐや(from超かぐや姫!)×宝鐘マリン】テロップ・歌詞なしVer – YouTube


さらに8月にはスピンオフ漫画「超かぐやメシ!」の連載がいきなりスタート。そこまで想定してたんですか?

超かぐやメシ! – テルヤ,山下清悟 / フジヤマルリ | ビビビコミック
https://bibibi-comic.com/series/41de76fc8df5f

桃原:
全部当然のように想定外。毎回「えーっ」ってなっています。

太田:
その勢いそのままに、MX4Dや4DX、SCREENX、ULTRA 4DXやDolby Atmosといった特別フォーマットでの復活上映を開始。復活上映はシルバーウィーク期間で、大作や人気作がひしめく中、公開初週の週末ランキング第6位にランクインして、ついに累計興行収入30億円を突破しました。特別フォーマットがあるということは、いろんな監修や準備で(忙しい)?

桃原:
そうですね。今だから言いますけど、作ってる時より忙しい。本当に監督とも「おかしいだろ、なんでこんなに忙しいんだ」って言っています。

太田:
ヒストリーブックの取材で伺った時、すごく疲れてるなって。

桃原:
そうですね。なんかでも……その、何ていうんですかね、うれしい。本当に楽しいんですよ! アニメを作るっていう経験は今までも何回もしていることだったんですけど、『超かぐや姫!』みたいな反響は初めてで、アニメを作っていて初めてのことがたくさんあるわけですよ。これだけファンの人に支えられている以上何をするべきなのかみたいなのを、自分もツインエンジンのプロデューサーと話していて、うまくいくかどうなのかみたいなのを毎回考えてやるというのをずっと繰り返しやっていました。結構いろんな頭を使ったなと思います。


桃原:
あと結構うれしかったのが、それこそ『【推しの子】』でコラボさせていただいたりとか、あと宝鐘マリンさんとのコラボをYouTubeでさせていただいたんですけど、本当にコラボをしてくださる方々の「かぐや」に対しての解像度がすごく高いんです。「かぐや」をしっかり見て、「かぐや」を大事にしてくれるコラボ案みたいなのを出していただいてくれますし、僕らもみんなで「勉強になります」って言いながらやらせていただいています。アニメをやってるだけだと全然できないような新しい経験をたくさんさせていただいていたと思いました。これはすごく、なにか特別なことなんだなと思ってますね。

太田:
永瀬さんはその間の展開で何か触れられたコラボとかイベント、印象に残ってるものはありましたか? 例えば水族館があったりしましたが。


永瀬:
水族館、よかったですよね! 印象に残っているものは……個人的に大きかったのは歌ですかね。特装限定版にかぐやと彩葉のデュエット曲があるんですけど。

「 Reply (かぐや&彩葉 ver.) 」試聴動画 #超かぐや姫! #CosmicPrincessKaguya – YouTube

永瀬:
これは本当にこの間も言ったんですけど、当初はオーディションを受けた時点で「彩葉は歌いません。プロデューサーですから歌いません。永瀬さんに歌唱を頼むことはたぶんありません。安心してください」と言われて、私は心置きなくかぐやとヤッチョを見守っていようと思っていたんですけど……。

桃原:
ねぇ~(笑)

永瀬:
「あれ?」みたいな(笑)

桃原:
歌の収録が終わった後に「ごめんなさい、むずいっす。これ」って(笑)

永瀬:
Replyは超むずくて。先に夏吉さんがアルバムに収録していたんで聞きながら練習してたんですけど、「ゆうこさん、よくこれ歌えるな……私はついていくのに精いっぱいだよ」って思いながら。

【Official MV】Reply – kz(livetune) / かぐや(cv.夏吉ゆうこ) from 超かぐや姫! – YouTube


永瀬:
だけど覚えてるのは、私が精いっぱいで歌ってたとしても、「いや、プロデューサーの彩葉って歌い慣れてないだろうから、それがいい」って言ってくれたんだよね。ありがたいと思いました。

桃原:
ただ、歌い慣れてないとはいえ、全然うまかったしね。

永瀬:
いやいや。

太田:
彩葉のキャラクター性が拡張されていて、すごかったなと思います。直近だと10月9日に「超かぐやメシ!」第2話が更新されましたけど、そこだと彩葉はすっかりお酒大好きキャラに。

永瀬:
ね!飲んべえになってますね。

桃原:
まあでもさすがに大人になったら、彩葉は飲むでしょう。ビールを飲んでましたね。

永瀬:
ですね。

太田:
大人彩葉の印象はどうでしたか?

永瀬:
大人彩葉……私の勘違いだったらあれなんですけど、高校生の彩葉よりも「好きなこと全部やってるな」って思ったんですよね。表情も大人なんですけど、どこかあどけなかったり、ちょっと子どもっぽいところ。「あ、今ようやくかぐやと好きなことを全部できてるんだ!」っていうのは「超かぐやメシ!」を読みながら思っていました。

桃原:
大人になるってそういうことなんだろうね。抜きどころを知るというか、自分を大事にすることを知るというのがやっぱり彩葉が大人になるための必要なピースだったんじゃないかということはめちゃくちゃ思いますね。

太田:
そんな「超かぐやメシ!」の第2話はビリヤニ回でもありましたけども。あれは山下監督が料理好きのこだわりという。

永瀬:
すごいですよね。ちゃんと料理してましたもんね。

桃原:
そう、めちゃくちゃ料理したし、なんだったら実はロケハンみたいなことを毎回やるわけですけど、山下監督がビリヤニを作りました。というか、監督のビリヤニを食べる会をやりました。

太田:
それはスタジオコロリドのスタッフが作る?

桃原:
あ、違います。山下監督「が」作りました。レンタルスペースを借りて、監督がスタッフさんと鍋を持ってコトコト煮込んだり色々やったりして。で、監督に「もうそろそろできそうなんで、そろそろレンタルスペースに来てください」って言われて、僕たちは「分かりました」って言って食べて、「うまい」って言って片付けて、帰る。(ビリヤニは)めっちゃくちゃおいしかったですよ。

永瀬:
いいなぁ、食べたい。

桃原:
あのレシピ通りに作ったらいけるはず。ただ、あれは難度がめっちゃ高いらしいので、何回も作ってください(笑)

太田:
メキシコ滞在中に毎食タコスの食べ比べをするような監督だからできる、食へのこだわりがあったんですが、3話以降もそんなこだわりが詰まっていると期待していいんでしょう。

桃原:
いやぁもう……彼は誰よりも食に厳しい男です。期待していてください。その裏にはいっぱい食べさせられてる誰かの苦しい顔があるのかな、みたいなことも思っていただけたら(笑)

永瀬:
いつか食べたいですね。

太田:
さきほどお話もございましたけれども、永瀬さんに歌わせた張本人である桃原さんは今後彩葉に歌ってほしい曲は個人的にありますか?

永瀬:
何だい、何だい? 聞くよ~。

桃原:
それはみんなの中でうっすらあると思うんです。僕もね、もちろんやっぱり歌ってほしい曲はありますよ。たぶん永瀬さんも歌いたい曲があるでしょう。

永瀬:
うん。

桃原:
それがなんかこう、いつか交わる時が来るといいですよね。 今はまだこれしか言えないよ(笑)

太田:
そんな今年の展開のしめくくりとして、無料オンラインライブ「ツクヨミ感謝祭~めちゃうまパンケーキパーティー~」の開催が12月26日に控えております。ツクヨミ感謝祭は、仮想空間「ツクヨミ」をVRChat上にVRワールドとして再現、そのワールド内でライブを開催するというものです。こちらの監修や準備について、桃原さんにお伺いします。


桃原:
もちろん監督にも見ていただいていますが、かなり監修させていただいておりまして。というか、もう一緒に考えてみんなで作ってるんです。舞台挨拶で皆さんにも見ていただいたと思うんですけど、すごいことになってるんで本当に楽しみにしてほしいですね。その中でなにかサプライズとかもあるとうれしいですしね。

(会場:おお~)

永瀬:
ですね。何かあったら、何かあるかもしれないしね。

桃原:
僕らはリハーサルしか見てないんでね。

永瀬:
そうだね、そう!

桃原:
かぐやと彩葉とヤチヨのリハーサルしか見てないんで。分からないですけど……まあなんかあるでしょう(笑)

(会場拍手)

桃原:
ただ僕もやっぱひとつ心配なのは、VRChat上でのライブはあまり経験がないんです。おそらく普通のライブだったら皆さんがいらっしゃって「イエーイ!」とやってると思うんですが、VRChat上だとどうなるか分からないので、本当に皆さんの協力も必要不可欠と言えます。いろんな媒体で見れるようになると思うので、なるべく皆さんと一緒に盛り上げてもらえると僕はうれしいですね。みんなで作りましょう!

永瀬:
そうですね!


太田:
永瀬さんは「感謝祭関係の映像をご覧になった」と舞台挨拶の時にお話しされていましたけれども、ご覧になった時の感想はいかがでした?

永瀬:
いやー、これ……本当にすごいし、かぐやたちがこの場所をめっちゃ盛り上げようとか、みんなで楽しむぞっていう気持ちがめちゃくちゃ見えるリハだったんで、本当にどうなっちゃうんだろうって感じ。

桃原:
しかも見ていただいたものは途中経過ですよね。

永瀬:
そうなんですよ。途中経過だったんで。

桃原:
そこからブラッシュアップされて、マジで1週間単位でどんどんどんどん進化していくんで。

永瀬:
すごいですよね。

桃原:
……やっぱハードル上げすぎかな(笑)

永瀬:
大丈夫、大丈夫(笑)

太田:
オンラインライブは12月26日土曜日21時より、YouTubeとVRChatで無料で配信いたします。アーカイブも用意されますので、リアタイできないよという人もご安心ください。今後の続報は公式YouTubeの情報番組「『ツクヨミ感謝祭』INFO」で。

第1回『ツクヨミ感謝祭』INFO【超かぐや姫!】 – YouTube


太田:
それまでの間には、ぜひ4DXなどの特別フォーマット上映が続いているところがいっぱいありますので、ぜひそちらもご覧いただければと思います。永瀬さんはどうですか、特別フォーマット。

永瀬:
やっぱドルビーじゃないですか。私はやっぱりライブが好きなので。私、歌うって知らなかったじゃないですか。そのアフレコ時に「『ワールドイズマイン』の『ヘイベイビー』を歌いますよ」って朝一に言われて……。

【本編ライブシーン】ワールドイズマイン CPK! Remix (かぐや & 月見ヤチヨ ver.) – ryo (supercell) from 超かぐや姫! – YouTube


永瀬:
そこでどうやって「ヘイベイビー」って言おうかめっちゃ悩みながらやってたので、ぜひ注目していただきながら聴いてください。

桃原:
僕は4DXも好きなんですけど、個人的にはMX4Dが好きですね。やっぱり音楽が大好きなんで、ライブを聴いてる時に「ここに振動があるといいな」っていうところでピンポイントにスッと振動してくれるのがうれしくて。めっちゃ細かいオタクみたいなことを言うんですけど、4DXだとシートが布製なんですが、MX4Dだと革製みたいな椅子なんですよね。その振動が直でバンって来て、リズムがちょうど自分の心の中にあるビートが増調されるんだ。

(一同笑)

桃原:
なんかすげえいいこと言った(笑) 心の中にあるビートがあるんですよ!それがなんか増調されるというか、欲しい時に欲しい振動が来るから気持ちいいと思って見てたんで、かなりいいですよ!

太田:
4DXのほかにも、4DXとScreenXが一緒になったULTRA 4DXという欲張りセットもございますので。

桃原:
おいしいですよね。ULTRA 4DXは『超かぐや姫!』のために生まれた。本当にすごいですよね。当然僕も監修に参加させていただきました。でも「監修してください」って言われるんですが、すごく揺れるから「今のところを」なんて言えないし。

太田:
監修中に気になったところでメモを取っていらっしゃいましたけども、もう振り落とされそうで気になってましたもんね。そんないろんなバージョンがございますので、ぜひ特別フォーマットでこれからご覧いただければなと思っております。ということで、今年の振り返りと今後の展開についてお話を伺ってきましたが、最後に、『超かぐや姫!』で来年以降こんなことがあったらいいな、やったらいいな、みたいなことをぜひ。

桃原:
簡単に言うと、お客さんの声もどんどん聞いていきたいわけですよ。思いつくことは結構やっているので、「あれやれ、これやれ」とどんどん言ってください。できるかどうか分からないけど。ただ僕もそうだし、監督もそうだし、結局永瀬さんたちもそうだと思うんですけど、このお客さんとの距離感も大事にしたいなと思っています。結構近いこの距離感を大事にしたいなと思っているし、感謝祭なんてまさにその最たる例で、『超かぐや姫!』は皆さんで作っていく作品だと思っています。本当に皆さんの声をたくさん聞かせてほしいなと、本当にそう思ってます。

桃原:
あとやっぱり僕は音楽が大好きなので、今後のコラボ展開だったりとか……なんか多分みんなの中にうっすらある歌のイベントとかね!ひとまず年末にやっていけたらいいですよねとは思います。

永瀬:
私は芦花と真実の話とかちょっと見たいというか、知りたいですよね。私も知らなかった情報がパンフレットに載ってたりとか、後で監督が言って「え、そうなの?」みたいなことがあったんで。

キャラクターPV|綾紬芦花 & 諌山真実編【新キャラクター解禁】#超かぐや姫! #CosmicPrincessKaguya – YouTube

永瀬:
例えば劇中のシーンで、「この時こんなこと思ってた」「こんなこと考えていた」とか、それぞれの視点の話とかはちょっと見てみたいような。

桃原:
そうですね。確かにね。小説版も結構面白いのでまだ見てない人はぜひ読んでください。膨らませることたくさんあると思うのですが、これはもう勝手なこと言えないから。監督の中にあるかどうか知らない……まあでも多分あると思いますよね。だからかぐやはもちろんだと思いつつ、他のキャラクターにも焦点を当てて何か展開できるといいですよね。

ここからは会場の観客からの質疑応答タイム。


Q:
声優はオーディションだったということですが、永瀬さんは役にドンピシャだったポイントはあるのでしょうか。もしそういうのが聞いてみたいです。

桃原:
多分、監督に聞いたらもっと詳しく話せるんだと思うんですけど……永瀬さんの声を聞いたのは確かオーディションの最終日だった気がするんですけど、やっぱり僕らはその脚本を当然読んでるわけですよ。作ってるし、みんな漠然と頭の中に再生されてる声があるというか。オーディションって、例えば僕がこの人だと思っても監督やキャラクターデザインの人は違ったりということがたくさんあるものなんですけど、永瀬さんの声を聞いた時に僕は「あ、僕はこの人の声でなんか再生してるな」と思ったんですよ。この人が彩葉をやってほしいとかじゃなくて、もうすでにこの人の声で僕は勝手に読んでたんですよ。

超かぐや姫!細かすぎる演出その62 彩葉の百面相シーン集 – YouTube

桃原:
だから、「僕は永瀬さんしかないんですけど、どうですか」っていう話をしたら、監督も「同じこと言おうと思ってました」と(笑) プロデューサーと同じようなこと言い出したら、もうさすがにそうだろうと思って即決。本当に迷わなかった。本当に上手な方たくさんいらっしゃいましたし、もしかしたらこういうパターンの彩葉もありなのかなっていうことはたくさんあったんですけど、結局永瀬さんの声が腑に落ちたんですよね。かっこつけた言い方すると、それが必然だったのかな。

永瀬:
うれしいです。頑張ったかいがありました。私がオーディション用の台本を読んでる中で気になったのは、お母さんとの関係ってどうなんですかっていうところだったんですよ。オーディションの原稿のセリフは基本的にかぐやとのセリフ、かぐやとの掛け合いが多かったんですけど、その中にお父さんとお母さんについて言及するセリフがあったんです。そのくだりが、本当に心の底からお母さんのことが嫌いなのか、それとも彩葉の中で分別がついててちゃんと大人としてちゃんと対応しようとしてるのか、どういう感じなんだろうかと思って、監督に聞いた記憶があったのを覚えてますね。

桃原:
すごい。めちゃくちゃいい質問じゃないですか。それはいいとこついてる質問でしたね。お父さんとお母さんの関係というか、それはまさに『超かぐや姫!』的にテーマみたいなところもあるんですよ。

永瀬:
そうですね。

桃原:
いい勘してる。

来場者:
ありがとうございました。

太田:
じゃあ、永瀬さん選んでいただければ。

Q:
オーディションを受けたということなのですが、永瀬さんは彩葉以外の役のオーディションを受けたんですか?もし受けられたとしたら、永瀬さんご本人としては、どの役が一番しっくりきたなという役がありましたか?

桃原:
永瀬さんは彩葉だけ。

永瀬:
私は彩葉だけですよ。

桃原:
そうです。

永瀬:
監督がどこかで「私がかぐやも受けた」って言っていたんですけど多分それは違っていて、私は彩葉オンリーだったから。

桃原:
多分ね、夏吉さんが彩葉も受けてたから、そこがごっちゃになっちゃったんじゃないですか。

永瀬:
そう、私は彩葉だけでした。でも、夏吉さんは彩葉とかぐやを受けていて、(夏吉)ゆうこさんはかぐやの方がしっくりきたっていうのをこの間教えていただいたので、私はもう迷いなく彩葉になろうと思いました。

キャラクターPV│かぐや編 #超かぐや姫! #CosmicPrincessKaguya – YouTube

桃原:
そうですね。実はオーディションってかぐやと彩葉しかやってないんです。ヤチヨは初めから早見さんにと思ってました。

永瀬:
そうだったんですか。

桃原:
かぐやは『Ex-Otogibanashi』をオーディションで歌ってもらいました。あの曲を歌わせるオーディションですからね、めちゃくちゃ鬼畜なオーディション。

【Lyric Movie】Ex-Otogibanashi – ryo (supercell) / かぐや(cv.夏吉ゆうこ) & 月見ヤチヨ(cv.早見沙織) from 超かぐや姫! – YouTube


桃原:
他はもう皆さんと話して、「この人がいいと思います」「その方どうでしょうか」「いいですね」っていう話で決めさせていただきまして。キャラ数は割と多いですけど、それこそ監督と原案のフジヤマルリさん、音響の三好慶一郎さんなどで決めさせていただきました。本当にいろんな人のいろんな意見が入っています。ツインエンジンの企画プロデューサーからも話を聞いてたりするので、みんなで決めましたね。

太田:
なるほど。ところで桃原さんから観客の皆さんに質問があるとか。

桃原:
そう! 僕から皆さんに質問があるんですよ。『超かぐや姫!』を作ったスタジオコロリドとスタジオクロマトはすごく距離が近いので、本当にやりたいと誰かが思ったことが形になるんですけど、皆さんはどういうグッズが欲しいんですか? 例えば今着ているTシャツは、僕が普段使いできるTシャツが欲しかったんですけど、もともとキャラクターデザインの永江彰浩さんが描かれてた絵を使いたいと考えていたので作ろうと思ったんです。


桃原:
皆さんは他に何が欲しいですか?

永瀬:
私は、そうですね……KASSENの時のみんなの武器が置物やペーパーウェイトになったりとか、そういうちょっとした楽しい感じのインテリアはちょっと欲しいかも。

桃原:
あ、それいいですね。確かに。覚えておきます。

桃原:
何か欲しいのがある人、手を挙げてください。

(編注:会場からは「料理本」「劇中再現の料理」「香水」「メンダコの公式キーホルダー」「月人のマスク」「文房具」「KASSENのゲーム」「スマコン」などの案が飛び出しました)

桃原:
ありがとうございます。参考にさせていただきます。

Q:
『超かぐや姫!』を初めて見た時の感想はどうでしたか?

太田:
永瀬さん、覚えてます?

永瀬:
私、最初はそれこそディレクターズカット版を見たんですよ。

桃原:
あ、そうなんですね。

永瀬:
特装限定版に収録されている完全版を見ていたので、その時の印象とNetflixに配信された時の印象が若干違うんですよ。最初見た時はちょっと人の嫌なところとかマイナスなところも、そんなに深くはいってないけど切り込んでいるんだっていうのが第一印象で、Netflixで配信した方だと「すごい楽しい!」みたいな。

桃原:
確かにね。

永瀬:
そう。だからなんでここカットしたんだろうっていうのはいつか聞こうかなと思ってたんですけど。

桃原:
これを僕の口から言うのはもったいないので、いつかまた監督とのトークで。もちろん理由はしっかりとあります。でも本当に、永瀬さんの思っていただいた感想はめっちゃうれしいですね。

永瀬:
よかったです。

桃原:
それになるといいなと思っていました。

(編注:時間が迫ったのでここで質問タイムは終了。最後に永瀬さんと桃原さんが挨拶のコメント)

永瀬:
本日はご来場ありがとうございました。本当に『超かぐや姫!』ってね、私もめっちゃ好きで……。さっきの第一印象で言い忘れたんですが、私、この『超かぐや姫!』を見たからめっちゃ前向きになれたんですよね。どんなにつらいことや悲しいことがあっても、私が望むハッピーエンドに着くための通過点でしかないぞ!と思って、すごく前向きに過ごせるようになったんです。

桃原:
いい考えですね。

永瀬:
ただ、絶対にそれで救われないような方ってきっといると思ってるんです。だから、誰かの心に明るさを灯してくれるような作品になってくれていたらうれしいです。これからもきっと皆さんのお声があればあるほど展開があると思うので、これからも『超かぐや姫!』をどうぞどうぞよろしくお願いします。

桃原:
頑張りますよ。任しとけよ。

永瀬:
任しとけよ(笑) 本日はありがとうございました。


桃原:
はい、本日はありがとうございました。結構遅い時間(夜7時)です。早い人だったら「朝9時の整理券に並んでここまで待ってた」みたいな方も多分たくさんいらっしゃると思います。さっきも言ったけど、この距離感をめっちゃ大事にしたいんで、本当にこういうイベントをもっとたくさんやりたいなと思っています。そのためには本当に、皆さんがやっぱり必要なわけですよ。まずは「ツクヨミ感謝祭」が12月26日に控えてはいるけど、これもまた皆さんで作るものです。皆さんで作っている途中で、皆さんで完成させるもの。なので、まずそれに向けて皆さんも一緒に走っていただけるとうれしいです。

あとはこれも毎回僕が言うことの恒例にしたいと思うんですが、本当に無理のない範囲で一緒に走ってください。でも、無理のない範囲でいいから長く一緒に走ってもらえるとプロデューサーとして本当にすごくうれしいです。今後とも『超かぐや姫!』とスタッフ一同を何卒よろしくお願いします。本当に本日はありがとうございました。


太田:
ありがとうございました。


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