ゲイ向け出会い系アプリがユーザーのHIV感染情報を不正に共有したと訴えられ54億円超で和解 – GIGAZINE


「ゲイチャット」を自称する無料の出会い系アプリ「Grindr」が、無断でユーザーのHIV感染情報を共有したとして訴訟を提起された問題で、原告側との和解に合意したことが明らかになりました。Grindrは和解金として2600万ポンド(約54億8000万円)を支払う予定です。

Grindr to pay £26 million to settle lawsuit after allegedly sharing users’ HIV status | Mashable
https://mashable.com/life/grindr-26-million-hiv-status-settlement

無料で使えるGrindrは、公式サイトによると2009年に設立されたゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・クィアといった性的少数者向けの出会い系アプリです。毎日世界中のほぼすべての国で、何百万人ものユーザーが同アプリを利用しているとのこと。

2018年、そんなGrindrがHIV感染情報や位置情報といったユーザーの個人情報を、サードパーティー企業に共有していたことが明らかになりました。この報道の後、Grindrは「HIV感染情報をサードパーティーと共有することを停止する」と発表しています。

ゲイの男性向け出会い系アプリ「Grindr」がHIVステータスや位置情報をサードパーティーに送っていた – GIGAZINE


そして2024年4月になって、イギリスの法律事務所であるAusten Haysが数千人のイギリス人Grindrユーザーを代表して集団訴訟を提起。原告側は、Grindrが2020年以前に機密情報を第三者と共有することで、イギリスのプライバシー法に違反したと主張しています。その後、Austen HaysはGrindrのオフィスがあるアメリカのカリフォルニア州およびデラウェア州に訴状を送達したことも発表していました。

そして2026年9月2日、アメリカ証券取引委員会に提出された書類により、Grindrが集団訴訟の和解に合意したことが明らかになっています。

Grindrは書類の中で、「今回の和解には、責任を認める内容は含まれていません。Grindrは申し立て内容に異議を唱えていますが、2020年以前の当該期間におえるデータの取り扱いをめぐり、イギリスの一部のユーザーが表明した精神的苦痛や信頼の喪失については認識しています」と記しています。


さらに、Grindrは「2020年以降、Grindrはコミュニティ特有のニーズを重視し、プライバシー保護体制を全面的に見直してきました。Grindrは今後もユーザーにとって安心して利用できる場であり、透明性の確保、ユーザー自身による情報管理、責任あるデータの取り扱いに尽力していきます」と説明しています。

なお、Grindrは2600万ポンドの和解金のうち、1300万ポンド(約27億4000万円)を2026年12月31日までに支払い、残りを2027年3月31日までに支払う予定です。集団訴訟に参加した原告の数は約1万2000人であるため、和解金が均等に支払われた場合、1人当たり2167ポンド(約45万7000円)を受け取ることとなります。


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