Uberは従業員がAIツールを使い過ぎたことで「1人あたり各ツール月額24万円まで」という制限を設けている – GIGAZINE


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配車サービスのUberや食品配達サービスのUber Eatsを展開するUber Technologiesは、エンジニアが業務の90%でAIを活用しているとCEOが明かしたように、AIが業務に強く影響しています。しかしUber Technologiesは2026年の初めにAI予算を使い果たしたことを受け、従業員1人あたりのトークン支出を月額1500ドル(約24万円)に制限していると広報担当者が明らかにしました。

Uber Caps Employee Spending on AI Tools Like Claude Code to Manage Costs – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-06-02/uber-caps-usage-of-ai-tools-like-claude-code-to-cut-costs

Uber Technologiesのダラ・コスロシャヒCEOは2026年2月にポッドキャストに出演した際に、Uber Technologiesのソフトウェアエンジニアは業務の約90%でAIを活用しており、従業員の約30%はAIの「パワーユーザー」であると明かしました。中には「Dara AI(AIコスロシャヒCEO)」を構築して、コスロシャヒCEOへのプレゼンテーションの準備を試みているチームメンバーもいるそうです。コスロシャヒCEOはAIについて「本当に私がこれまで見たこともないような方法で従業員の生産性を変えています」と述べ、AIが業務の効率化に寄与していると語っています。

Uberではエンジニアの90%が業務でAIを活用しておりAI版CEOを作成してしまった従業員までいることが明らかに – GIGAZINE


そんな中でUber Technologiesの最高技術責任者(CTO)であるプラヴィーン・ネッパリ・ナガ氏は2026年4月に、その時点でUber Technologiesは年間AI予算を使い切っているとThe Informationのインタビューで明かしました。ナガ氏によると、Uber Technologiesのバックエンドシステムのコードに対するリアルタイム更新のうち、約11%が主にClaude Codeで構築されたAIエージェントによって作成されており、これは3か月前のわずか数%から大きく増加しているそうです。ナガ氏は年間AI予算の正確な数字やAIコーディングツールにどれだけの金額を費やしているか明らかにしませんでしたが、Uberの研究開発費は2025年には前年比9%増の34億ドル(約5400億円)に達したことが分かっているほか、Uber Technologiesは証券取引委員会への提出書類の中で「このコストは今後も上昇し続けると予想している」と述べています。

AI予算を使い果たしたことを受け、Uber Technologiesはコスト管理を目的として従業員が使用する一部のAIツールの使用制限を設定したことが、Bloombergの取材により明らかになりました。Uber Technologiesの広報担当者がBloombergに話した内容によると、AIコーディングツール1つにつき、従業員1人あたりのトークン支出を月額1500ドル(約24万円)に制限しているとのこと。


AIサービスは処理したテキスト量に応じて「トークン」と呼ばれる単位で課金されることが多く、今回の上限はその利用額に対するものです。なお、トークンの価格は企業向けのプランのため、一般ユーザーが同じ程度使用する場合よりも高額になっています。それぞれのツールは独立して計算され、あるツールを使い過ぎても別のツールの予算に影響することはないそうです。

すべての従業員には、さまざまなツールの使用状況を追跡できるダッシュボードが提供されています。また、通常の利用上限を超えてAIコーディングツールを使用したい場合、許可を申請できるプロセスも導入されています。

Uber Technologiesの広報担当者は「これは、当社全体で責任ある形でエージェント型AIの導入と実験を大規模に促進するための、非常に分かりやすい方法だと考えています」と語りました。

自転車に乗ったペリカン」をAIに描かせる独自のベンチマークを考案したエンジニアのサイモン・ウィリソン氏は「月額1500ドル」という上限額について解説しています。エンジニアの給与を収集しているLevels.fyiでは、アメリカのUber Technologiesでソフトウェアエンジニアが得ている年間報酬の中央値は約33万ドル(約5200万円)となっています。月額1500ドルはツールごとの上限のため、仮に1人のエンジニアが2つのツールを使い分けているとしたら、年間で「1500×2×12=3万6000ドル(約570万円)」となり、エンジニアの年間報酬の約11%となります。ウィリソン氏は「上限額の情報は、Uber TechnologiesがこれらのAIツールから得ている実際の金額を示唆している点で興味深いです」と指摘しています。

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