複数の世代を対象に実施された調査で、13〜28歳の「Z世代」がエンターテインメントに対してどのような関心を寄せているのかが明らかになりました。その中で、調査対象となったZ世代の59%が「1つの作品を追いかけるため」にストリーミングサービスへの加入と解約を積極的に繰り返していることも分かっています。
2026 Audience Insights Report – IGNE
https://www.ign.com/special/generationsinplay/
Gen Z Cancels Streaming Subs for One Show, Don’t Buy Full-Price Games
https://variety.com/2026/tv/news/gen-z-cancels-streaming-subs-one-show-dont-buy-games-1236739557/
IGNエンターテインメントと電通が共同で発表した調査「Generations In Play: 2026 Audience Insights Report」は、アメリカ、イギリス、オーストラリアの回答者を対象とするもので、回答者はいずれもゲームやストリーミングサービス、SNSなどに週当たり10時間以上費やしていました。
調査により、回答者は全体的にさまざまなサービスを自在に行き来し、個々のコンテンツを所有することよりも「無限のライブラリ」へのアクセスを優先していることが分かりました。ゲームでは回答者の62%が「ゲームを定価では購入しない」と回答し、定額でさまざまなゲームを遊べるサービスに加入していることが示唆されました。
特に、Z世代は定価で買う割合が20%と最低でした。29〜44歳の「ミレニアル世代」は38%、45〜60歳の「X世代」は42%と、年齢が上がるにつれて定価で買う割合が増加します。
音楽では全体の71%が物理メディアの購入をやめ、テレビ番組や映画では70%が同じく物理メディアを購入せずにストリーミングサービスに移行していることが分かりました。
Z世代のストリーミングサービスの使い方は特殊で、59%がお気に入りの作品を追いかけるためだけにストリーミングサービスの加入・解約を繰り返しているそうです。
電通のグローバルゲーム部門責任者であるブレント・コーニング氏は「単純に新規コンテンツやオリジナル作品を増やすことが、長期的な顧客ロイヤルティを育むための適切な戦略だとは思いません。なぜなら、ユーザーは息の長い作品に集中していることが分かっているからです。ストレンジャー・シングス、ゲーム・オブ・スローンズのような長期シリーズは、ユーザーを長期間引きつけ、再び戻ってこさせます」と述べました。
一方で、Z世代は「最も映画館に足を運ぶ世代」であり、他の世代よりも13%高い確率で公開初週末に映画を鑑賞することも分かっています。
コーニング氏は「若年層に関する従来の常識を確実に覆しています。Z世代は映画館での鑑賞を社会的かつ共同体的な体験として捉えています。彼らは映画館をその日全体の体験の一部として考えており、単発のイベントとは見なしていないのです」と指摘。エンタメ作品を何でもネットで手に入れられるようになった現代で、「映画館」という物理的な施設がもたらす体験こそが重要だと示唆しました。
また、スポーツについても重要な考察が示されています。Z世代はスポーツを誰かと一緒に見たがる傾向にあり、特に「お気に入りのYouTuberの配信を通してスポーツ中継を見る」という方法が好まれるとのこと。このことについてコーニング氏は「ほかのクリエイターを競合として扱うスポーツ中継の権利保有者は本質を見誤っていると言えます。クリエイターコンテンツはスポーツの代替ではなく、スポーツへの入口なのです。このような場所に適応する戦略を構築する必要があります」と述べました。
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