Amazonは衛星通信サービスGlobalstarを買収する一環としてAppleの保有するGlobalstarの株式20%も取得する計画 – GIGAZINE


Amazonは衛星通信サービス・Globalstarを買収する一環として、Appleが保有するGlobalstar株20%も取得する計画であることが明らかになりました。

Amazon to Take Over Apple’s 20% Stake in Globalstar as Part of Acquisition
https://uk.pcmag.com/networking/165182/amazon-to-take-over-apples-20-stake-in-globalstar-as-part-of-acquisition


Amazon plans to acquire Apple’s 20% stake in Globalstar – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2026/05/27/fcc-filing-shows-amazon-plans-to-acquire-apples-20-stake-in-globalstar/

2026年4月、AmazonはGlobalstarの買収を発表しました。Globalstarは人工衛星を経由する無線通信サービスを提供するモバイル衛星サービス(MSS)で、非静止軌道衛星や衛星とモバイル端末を直接接続するD2D技術の先駆者として知られています。AmazonはGlobalstarを買収することで、自社で提供する衛星通信サービスのAmazon LeoにD2Dサービスを追加し、地上ネットワークの範囲外の顧客にも通信範囲を拡大可能となります。

Amazonが衛星通信サービス・Globalstarを1兆8000億円超で買収すると発表 – GIGAZINE


AmazonはGlobalstarの買収に関する資料を連邦通信委員会(FCC)に提出しており、衛星通信分野でSpaceXと競争するために買収を承認することをFCCに強く求めています。

Amazonの買収計画では、買収に際して子会社の「Grapefruit Acquisition Sub II」を設立することを予定。また、この子会社は2024年にAppleが取得したGlobalstarの株式20%を取得することも計画しています。なお、Appleは4億ドルでGlobalstarの株式20%を取得しました。


AppleはiPhone 14以降のモデルで、衛星通信による緊急SOSを提供しています。Appleはこの緊急SOSにおいて、Globalstarの通信サービスを利用しており、AmazonがGlobalstarを買収する際には「iPhoneとApple WatchでAmazon Leoの衛星通信サービスを利用できるようにする契約」を結びました。

AmazonはFCCに提出した書類の中で、Globalstarのネットワークの限界に触れており、「既存のMSSサービスは、信号強度が樹木・建物・悪天候を投下するのに不十分であるため、多くの場合は空が見通せる状態である必要があります。Amazonの衛星は、既存のMSSサービスでは届かない多くの場所や状況において、より広い範囲、より高い容量、より速い接続時間、改善された信号品質を提供します。これらの改善は、Amazonが計画しているシステムの強化された音声機能と相まって、衛星接続が世界中の消費者と企業にもたらす可能性を大幅に拡大します」と説明しています。

Globalstarは48基の衛星からなる衛星コンステレーションを構築しています。AmazonはGlobalstarが提供するiPhone向けの衛星通信サービスをアップグレードするため、既存の衛星と並行して次世代D2D衛星コンステレーションを展開することで、事業の拡大を狙っているとのことです。

AmazonはFCCに対して、「Amazonの新しいD2D衛星は、Globalstarが提供できていない機能、例えば追加の特殊機器を必要とせず、3GPP NTN規格に準拠した携帯電話やIoTデバイスへの堅牢な音声・テキスト・データ接続などを可能にすることで、Globalstarの既存および計画中のサービスを強化します」と説明しました。

なお、AmazonはGlobalstarの買収と同時にAmazon Leoのサービス開始準備も進めています。

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