ローカル環境で自宅のロボット掃除機を管理できるようにするオープンソースソフトウェア「Valetudo」が公開されています。個人開発のため対応機種は限られていますが、メーカーのクラウドサーバーに頼らず自分自身で管理できるのが特徴です。
Valetudo | Cloud replacement for vacuum robots enabling local-only operation
https://valetudo.cloud/
GitHub – Hypfer/Valetudo: Cloud replacement for vacuum robots enabling local-only operation
https://github.com/Hypfer/Valetudo
市販のロボット掃除機は通常、メーカーのサーバーと通信することで清掃やマップ編集などの機能の提供を可能にしています。
技術に詳しい人の中には、ロボット掃除機をメーカーに頼らず自分自身で管理したいと考える人がおり、そうした人は自分でツールを作成し、「データを外部と共有せず、メーカーのサーバー不調に影響されないよう、ローカルサーバーを立てて管理する」という手段を取ります。そうしたツールで有名なものに、ロボット掃除機だけでなくさまざまなスマートホーム家電を一元管理できる「Home Assistant」などがあります。
ロボット掃除機やスマートホーム家電を一元管理できる「Home Assistant」に「ECOVACS」のロボット掃除機を追加する方法 – GIGAZINE
ドイツのソフトウェアエンジニアであるソレン・ベイエ氏が開発するツールが、「Valetudo」です。Valetudoはロボット掃除機の管理に機能を限定したツールで、サーバーを使わず、ロボット掃除機と直接通信するというのが特徴です。
機種にもよりますが、ロボット掃除機を分解してマザーボードにアクセスし、ルート化してファームウェアを書き換えるという、やや複雑な初期設定が必要です。
Valetudoは任意のブラウザでWebインターフェイスからアクセス可能。スマートフォンだと以下のような見た目になります。異なるメーカーのロボット掃除機を一元管理しようとしているツールのため、見た目は汎用的かつ抽象的なものになり、オリジナルアプリの機能を完全に再現するようなものではありません。ただ、ベイエ氏は「最新のロボット掃除機に必要な全ての機能を適切にサポートしている」と伝えています。
ValetudoにはタブレットやPCからもアクセスできます。
また、IoT機器の通信に使用される汎用プロトコル「MQTT」を利用することで、Home Assistantやその他のスマートホームシステムと統合することも可能です。
ベイエ氏はValetudoの利点として、「完全にローカルで動作し、データを誰とも共有せず、アプリ内広告や突然のサブスクリプションから保護される」という点を挙げました。
対応機種は以下の通りです。Xiaomi、Dreame、Roborock、MOVAなど、日本でも展開されているメーカーの機種が対応済みです。
◆Xiaomi
・V1
・1C
・1T
・P2148
・Vacuum-Mop P
・Vacuum-Mop 2 Ultra
・X10 Plus
◆Dreame
・D9
・D9 Pro
・F9
・L10 Pro
・Z10 Pro
・W10
・W10 Pro
・L10s Ultra
・D10s Pro
・D10s Plus
・L10s Pro Ultra Heat
・L40 Ultra
・X40 Ultra
・X40 Master
◆Roborock
・S5
・S6
・S6 Pure
・S4
・S4 Max
・S5 Max
・S7
・S7 Pro Ultra
・Q7 Max
◆MOVA
・Z500
・S20 Ultra
・P10 Pro Ultra
◆Viomi
・V6
・SE
◆Eureka
・J15 Pro Ultra
◆Cecotec
・Conga 3290
・Conga 3790
◆Proscenic
・M6 Pro
◆Commodore
・CVR 200
◆IKOHS
・Netbot LS22
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