「ブリタニカ百科事典」や「ウェブスター辞典」など、長年にわたって刊行されている著名な辞典の発行元であるブリタニカグループが、コンテンツを悪用されたとして、Perplexityを著作権侵害と商標権侵害で提訴しました。
Britannica Files Copyright and Trademark Infringement Lawsuit Against Perplexity
https://www.prnewswire.com/news-releases/britannica-files-copyright-and-trademark-infringement-lawsuit-against-perplexity-302553274.html
Britannica-v.-Perplexity-Complaint
(PDFファイル)https://www.susmangodfrey.com/wp-content/uploads/2025/09/Britannica-v.-Perplexity-Complaint.pdf
Encyclopedia Britannica sues Perplexity over AI ‘answer engine’ | Reuters
https://www.reuters.com/legal/litigation/encyclopedia-britannica-sues-perplexity-over-ai-answer-engine-2025-09-11/
辞典や百科事典を「ブリタニカ」「メリアム=ウェブスター」「ブリタニカエデュケーション」ブランドで刊行しているブリタニカグループのホルヘ・カウズCEOは、「Perplexityは『世界初のアンサーエンジン』を自称していますが、その『アンサー』の多くはブリタニカの『アンサー』です。本日の対応で明らかなように、ブリタニカはデータと知的財産を保護するために必要な、ありとあらゆる措置を講じます。これによって、学生の学習結果を改善させたり、教育者の指導活動を支援したり、あらゆる年齢層の学習者に有益な情報を提供して喜びをもたらしたりすることが可能になります」と述べました。
また、「月間200億セッションに及ぶユーザーに対して、信頼できる情報と知識を提供するために、我々は多大な投資をして厳格な事実確認作業を行い、高い編集基準を維持してきました。ブリタニカは今も、そしてこれからも、世界で最も信頼できる回答源であり続けます」とコメントしています。
訴状によると、Perplexityはブリタニカグループ傘下のウェブサイトをスクレイピングして記事をコピーし、許可なくコンテンツを複製し著作権を侵害しました。また、ハルシネーション(AIの幻覚)によって、AIが生成した素材をブリタニカグループのものとして関連付けて商標権の侵害も行ったとのこと。
ブリタニカグループは具体的金額を明示しない損害賠償、およびPerplexityによるコンテンツの不正使用差し止めを求めています。
Perplexityはクローラーの動作を制御する「robots.txt」を無視して、アクセスを禁止されたウェブサイトにもアクセスして情報をスクレイピングしていることが指摘されています。
生成AI検索エンジンのPerplexityはクローラーを防ぐ「robots.txt」を無視してウェブサイトから情報を抜き出している – GIGAZINE
ウォール・ストリート・ジャーナルなどを運営するNews Corpには著作権侵害で訴えを起こされていますが、PerplexityはNews Corp側が対応を無視したと反論しています。
PerplexityがNews Corpからの著作権訴訟について反論を掲載、「対話の無視」は誤りで即日中に返信したものの無視されたと主張 – GIGAZINE
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