画像生成AI・Midjourneyに対する著作権侵害訴訟にワーナーブラザースが参戦 – GIGAZINE


画像生成AIのMidjourneyが、著作権で保護されたキャラクターを勝手に使用して画像や動画を生成しているとして訴えられている問題で、新たに『スーパーマン』『バットマン』『ジョーカー』などの映画を手がけたワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)も訴訟を起こしたことがわかりました。

Warner Bros. Discovery Sues Midjourney for Infringement In Major Legal Battle
https://www.hollywoodreporter.com/business/business-news/warner-bros-discovery-sues-ai-company-copyright-infringement-1236361610/

WB Sues Midjourney Over Turning Batman And Joker AI Slop
https://kotaku.com/wb-lawsuit-midjourney-ai-art-slop-batman-joker-disney-nbc-2000623232

WBD v. Midjourney Complaint & Ex. a FINAL (1) | PDF | Batman | Superman
https://www.scribd.com/document/911515490/WBD-v-Midjourney-Complaint-Ex-a-FINAL-1

WBD側は訴状の中で、スーパーマンやワンダーウーマン、スクービー・ドゥーなどの著作権で保護されたキャラクターを使用して画像や動画を生成できないようにする措置を、Midjourneyは何もしなかったと主張。「(ユーザーが)生成しようとするのを止めない」という選択を「計算された利益主導の決定」と表現しました。また、「Midjourneyは、驚くべき規模の海賊行為と著作権侵害について、完全に認識している」とも指摘しています。

訴状では、実際にMidjourneyを用いて、WBDが権利を有する有名キャラクターのほぼ完璧な複製が生成された事例が提示されているほか、MidjourneyのDiscordサーバーで『スター・ウォーズ』に登場するR2-D2やアニメ『リック・アンド・モーティ』の生成イラストをユーザーが共有していたことが報告されています。

事例の1つ。左がMidjourneyの出力した画像、右がWBDが権利を有するスーパーマンの画像です。


事例その2、バットマン。


事例その3、映画『ダークナイト』のバットマン。


事例その4、バッグス・バニー。


Midjourneyをめぐっては2025年6月、ディズニーとユニバーサルが著作権侵害だとして提訴。「著作物の無許可コピーを際限なく生成する自動販売機」「盗作の底なし沼」などと厳しく批判しました。

ディズニーとユニバーサルが画像生成AIのMidjourneyを「盗作の底なし沼」と痛烈に批判して訴える – GIGAZINE


WBDもMidjourneyを「WBDの知的財産を、あたかも自社のものであるかのように厚かましく提供している」と非難しています。

Midjourneyはディズニーらによる提訴にあたり、著作権保護コンテンツをAIのトレーニングに用いることは「フェアユース」であり、「著作権法は、著作権保護コンテンツの使用に対する絶対的支配権を付与するものではない」と主張。また、AIを活用しつつAI企業を提訴する姿勢について「両方の利益を得ようとしている」と批判しています。

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