OpenAIがChatGPTにペアレンタルコントロール機能を搭載する方針を発表 – GIGAZINE


OpenAIが、ティーンエイジャーや精神的に苦しみを抱えた人がChatGPTを安心して利用できるよう、2025年末までにガードレールを導入予定であることを発表しました。先行して、2025年10月にペアレンタルコントロール機能が搭載されるとのことです。

Building more helpful ChatGPT experiences for everyone | OpenAI
https://openai.com/index/building-more-helpful-chatgpt-experiences-for-everyone/


GPT-5-powered ChatGPT will help users in mental distress, OpenAI says
https://www.axios.com/2025/09/02/chatgpt-openai-mental-health-teens

2025年8月、「ChatGPTが子どもの自殺を助長した」として遺族がOpenAIを提訴しました。こうした問題を受け、OpenAIは「危機的状況にある人々への支援拡大」「緊急サービスへの連絡や専門家の助けを容易に得られるように」「信頼できる連絡先への接続を有効に」「10代の若者の保護を強化」という4つの重点分野を発表。2025年の年末までに対応施策を導入するために、集中的な努力を行っていることを明らかにしました。

「ChatGPTが10代の青年の自殺を助長した」としてOpenAIが訴えられる、ChatGPTの安全策は長い会話では機能しないとOpenAIが認める – GIGAZINE


OpenAIは上記の対応施策に先んじて、2025年10月までにペアレンタルコントロール機能を導入すると発表しました。

ペアレンタルコントロール機能により、親はメール経由で、自分のアカウントを10代の子どものアカウントとリンクさせることができます。リンクが完了すると、親は子どものChatGPTの管理が可能になり、たとえば、年齢に応じたモデル行動ルールで10代に対してどう反応するかを制御することが可能になります。この制御機能はデフォルトでオンになっているとのこと。また、メモリやチャット履歴を無効化するかどうかも管理できるそうです。

また、子どもが苦痛に悩まされていることをChatGPTが検出した際、親に通知を送ることも可能になります。親と10代の子どもの信頼関係をサポートするため、ペアレンタルコントロール機能は専門家の意見によってガイドされるとのことです。

なお、子ども向けのデジタルプラットフォーム・SuperAwesomeのケイト・オローリンCEOはニュースサイトのAxiosに対し、「インターネット上のクールで新しいものは、大人が利用することを念頭に置いて作られたものですが、子どもは常にそれを使ってみたいと思っていますし、よりリスクの高い環境を見つけようとします。プラットフォームは、子どもを監視する責任を親だけに負わせる傾向があります」とコメントしています。

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