アーカイブ専門団体・ArchiveTeamが短縮URL「goo.gl」の全リンクのアーカイブ化を完了 – GIGAZINE


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Googleの短縮URLサービス「URL Shortener」が2025年8月25日にサービスを終了する前に、アーカイブ専門団体・ArchiveTeamが短縮URL「goo.gl」のアーカイブを完了したことが分かりました。

Goo-gl tracker Dashboard
https://tracker.archiveteam.org/goo-gl/


ArchiveTeam has finished archiving all goo.gl short links | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=44933401

Googleは、2009年から提供してきた短縮URLサービス「URL Shortener」を2019年3月末で終了。「URL Shortener」で生成された短縮URL「goo.gl」はその後も使用できていますが、2025年8月25日をもって応答しなくなることが発表されています。

GoogleのURL短縮サービス「URL Shortener」で作成したリンクが2025年8月25日をもって利用不可に – GIGAZINE


これに先だって、ウェブサイトなどのアーカイブ作業を行う専門団体であるArchiveTeamが「goo.gl」のアーカイブ作業に取り組み、作業を完了しました。発表されているデータによると、アイテム数は37億5000万個あって、データ量は286.57TiB(テビバイト)に上ります。

ArchiveTeamはアメリカのアーキビストであり、俳優や映画監督としての活動も行っているジェイソン・スコット氏が立ち上げた組織で、これまでに、GeocitiesやYahoo!ビデオ、Google Video、TwitPicなどの部分的あるいは完全保存に携わったことがあります。

スコット氏は「何が生き残って何が死んでいくのかを企業が決めるのを黙って見ているだけという、怒りと無力感からAchiveTeamの活動は始まりました」と語り、「価値の有無や意味の有無の判断は、私たちの仕事ではありません。私たちは『憤怒』『妄執』『盗癖』という3つの美徳に基づいて活動しています」と述べています。

ウェブサイトやウェブサービスを保存するという活動内容は、インターネットアーカイブとも共通するように思えます。この違いについて、HackerNewsユーザーのcreatonez氏は「ArchiveTeamはコミュニティが危険にさらされ、最も重要だと考えられるものに優先順位をつけて、消滅が近い特定サイトを積極的にアーカイブするため手作りのスクリプトを提供します。(インターネットアーカイブの)ウェイバックマシンは対照的に、特定のルールや優先順位などはつけず、広くクロールします」と表現。wlonkly氏は「ArchiveTeamは燃えさかる図書館からバケツリレーで蔵書を運び出し、インターネットアーカイブは運び出された蔵書を置く場所を提供するようなもの」と述べています。

なお、「goo.gl」の場合、応答しなくなるのは2024年末時点で使用が確認できなかったものに限り、アクティブな短縮URLは引き続き利用可能です。

Googleが短縮URL「goo.gl」終了でも積極的に利用されているURLは停止しないと表明 – GIGAZINE

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