一部のデータセンター向けに販売されていたSeagateのHDDが一般市場向けに発売されました。データセンターなどハイパースケールグレード用の「Exos M」モデルと、NASに最適化された「IronWolf Pro」モデルが用意されています。
Seagate’s massive, 30TB, $600 hard drives are now available for anyone to buy – Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2025/07/seagates-massive-30tb-600-hard-drives-are-now-available-for-anyone-to-buy/
Seagate’s massive, 30TB, $600 hard drives are now available for anyone to buy – Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2025/07/seagates-massive-30tb-600-hard-drives-are-now-available-for-anyone-to-buy/
今回登場したモデルと価格は以下の通りです。
・Exos M 28TB:569.99ドル(約8万5000円)
・Exos M 30TB:599.99ドル(約8万9000円)
・IronWolf Pro 28TB:569.99ドル
・IronWolf Pro 30TB:599.99ドル
Exos Mは大容量でエネルギー効率の高いストレージを求める顧客向けに開発されていて、データ配置の最適化、リアルタイムのエッジ分析などの用途で活躍します。
IronWolf Proは主にNASに最適化されたストレージで、SeagateはオンプレミスのNASシステムによるAIワークロードの強化を図れるという点をリリースで強調しています。
Seagateが実現した30TBという容量は、Seagateが本格的に導入している「熱アシスト磁気記録(HAMR)」という技術で実現しました。HAMRは、従来の垂直磁気記録(PMR)という記録方法とは違い、磁気記録媒体を加熱して保磁力を低下することで高密度のデータ保存を可能にするものです。
SeagateはHAMRを採用した「Mozaic 3+」という技術でプラッタ(磁気ディスク)当たり3TBの面密度を達成しており、2025年1月には同技術で製造した36TBのHDDを一部顧客向けに手配し、6月には40TBのHDDを出荷しました。
ついに1台で40TBもの容量を持つHDDがSeagateから出荷される – GIGAZINE
今回の30TB HDDにもMozaic 3+が採用されており、Seagateは「大容量ストレージの最適なパフォーマンスとコストのトレードオフを求めている顧客は、HAMR製品ロードマップの恩恵を受けることができる」と伝えています。
日本語の製品ページではAmazonなどが販売パートナーとして記載されていますが、記事作成時点でExos Mの取り扱いはなく、IronWolf Proは最大24TBまでしか販売されていませんでした。IronWolf Proの24TBは2024年3月に発売されたもので、発売時の価格は税込8万2800円でした。
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