WhatsAppが「リスクが高い」と下院最高行政責任者に判断され政府端末での利用が禁止に – GIGAZINE


メモ


アメリカ下院の最高行政責任者が、下院議員と職員に対してメッセージングアプリ「WhatsApp」の使用を禁止すると通知したことがわかりました。ユーザーデータの保護措置に透明性がないことなどが理由だとされています。

Scoop: WhatsApp banned on House staffers’ devices
https://www.axios.com/2025/06/23/whatsapp-house-congress-staffers-messaging-app


House bans WhatsApp on government devices for security concerns
https://thehill.com/policy/technology/5365017-whatsapp-banned-congressional-staffers/

海外メディアのAxiosによると、Metaが提供する暗号化メッセージングアプリ「WhatsApp」を議会の公的な端末で使用することが禁止されたとのこと。これにより、公的な端末にWhatsAppをインストールすることが禁止され、既にインストールしている場合は削除することが求められます。

下院のキャサリン・スピンドル最高行政責任者は、「ユーザーデータを保護する方法に透明性の欠如があること、保存データの暗号化措置に問題があること、使用に伴う潜在的なセキュリティリスクがあることにより、ユーザーにとって高リスクであると判断できる」と語ったそうです。

スピンドル氏は中国産AIのDeepSeekや中国企業ByteDanceのアプリ(TikTokなど)、Microsoft Copilotなどについて、部分的な禁止措置を講じています。また、スタッフによるChatGPTの使用も厳しく制限し、有料版のChatGPT Plusのみを使用するよう指示しているとのことです。スタッフが使用できるアプリは「承認リスト」に入れられており、メッセージングアプリとしてはMicrosoft TeamsやiMessage、FaceTimeなどが承認されています。


WhatsAppはエンドツーエンドの暗号化が施されており、悪意のある第三者はおろか、Metaでさえ通信の内容を読み取ることはできません。スピンドル氏が何をもって暗号化措置に問題があると判断したのかは不明です。

Metaの広報担当を務めるアンディ・ストーン氏はこのことに触れ「WhatsAppのメッセージはデフォルトでエンドツーエンドで暗号化されており、受信者のみがメッセージを閲覧できます。WhatsAppですら閲覧できません。これは、スピンドル氏の承認リストに掲載されている、エンドツーエンドの暗号化を提供していないほとんどのアプリよりも高いレベルのセキュリティです。スピンドル氏の発言に、私たちは最も強い言葉で反対します」と述べました。

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