ロボットアームを開発しているスタートアップのVassar Roboticsが、30分の実演により動作を学習し、自然言語による指示をサポートしたAIを搭載したロボットアーム「Navrim」を219ドル(約3万円)で発売しました。
Vassar Robotics
https://vassarrobotics.com/
Navrim – Robot That Learns Skills in 30 Minutes – Vassar Robotics
https://shop.vassarrobotics.com/products/navrim-robot-that-learns-skills-in-30-minutes?variant=44926707400900
Launch HN: Vassar Robotics (YC X25) – $219 robot arm that learns new skills | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=44240302
Navrimが動作する様子は、以下のデモムービーを見るとよくわかります。
ChatGPT Has a Body Now (and Navrim’s Existential Crisis is at Full Strength) – YouTube

ムービーを再生すると、芝居がかった口調で「おお、チェスよ。広大で空虚な宇宙の退屈なゲーム」と誰かが発言し、その音声がノートPCの画面に文字起こしされます。マーヴィンと呼ばれていることや、「惑星ほどのサイズの脳を持つ」と自称していることから、元ネタはSF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」に登場する同名のロボットかもしれません。
その後も軽妙なやりとりが続きますが、2人の話者の1人が「ポーンをE4に動かす」と言うと、ノートPCの右にあるロボットアームが反応し、チェス盤の駒を動かしました。
Navrimはチェス以外の用途にも使うことができます。
Robot Tried Chess, Typing, and Babysitting (Results May Vary) – YouTube

デモムービーで、Navrimは器用に打鍵してタイプライターに「Hello World」と入力しました。
3Dプリンターのケースの開け閉めもできます。
ソーシャルニュースサイト・Hacker NewsでNavrimについて告知したVassar Roboticsの創設者のCharles Yong氏によると、Navrimはオープンソースのロボットアームプラットフォーム「LeRobot SO-101」をアップグレードしたものだとのこと。
物を拾い上げたり置いたりできるプログラム可能でオープンソースのロボットアーム「SO-101」をHugging Faceが発表 – GIGAZINE
Navrimには、解像度480pのカメラ2台が搭載されているほか、MCP(Motion Control Policy)サーバー経由でOpus 4などの大規模言語モデル(LLM)と統合されており、ユーザーは30分程度の学習と自然言語による指示でNavrimを制御することができます。
Navrimは199ドル(約2万8800円)のFounder’s Edition、219ドルのUnassembled Kit、299ドル(約4万3000円)のAssembled Kitがありますが、記事作成時点ではいずれも完売していました。
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