Linuxの中でメディアプレイヤー利用に特化したディストリビューションである「LibreELEC」をRaspberry Pi 5上で動かし4K動画を再生するという、IT系のちょっとしたレビュー動画に対して、YouTubeが「有害または危険なコンテンツ」だとしてコミュニティガイドライン違反の警告を送ってきたと、当該動画を公開したクリエイターでYouTuberのジェフ・ゲーリング氏が明らかにしました。
Self-hosting your own media considered harmful (updated) | Jeff Geerling
https://www.jeffgeerling.com/blog/2025/self-hosting-your-own-media-considered-harmful-updated
ゲーリング氏が公開した動画は「I replaced my Apple TV—with a Raspberry Pi(Apple TVをRaspberry Piでリプレースしてみた)」というもの。タイトルの通り、まるで自分でApple TVをホスティングしているかのようにNAS内の動画を自由に見られる環境をオープンソースソフトウェアで実現するにはどうすればいいか、Raspberry Piを使って実践するという内容です。
I replaced my Apple TV—with a Raspberry Pi – YouTube

ゲーリング氏が当該動画を公開したのは2024年5月31日のことで、公開から1年以上が経過した2025年6月5日、YouTubeからガイドライン違反の警告が届き動画が削除されました。YouTubeの主張は当該動画が「有害または危険なコンテンツ」だという内容で、ゲーリング氏はただちに異議を申し立てたものの却下されました。
「YouTubeにとって、LibreELECでセルフホスティングした動画を見られるようにする動画は都合が悪いということ?」と疑問を呈したゲーリング氏でしたが、YouTubeでは2回のガイドライン違反でチャンネル削除となるため、ゲーリング氏はチャンネル削除のための「ポリシーに関するトレーニング」受講を選択しました。
その後、YouTube内でどういう判断になったかは不明ですが、当該動画は復活しています。結局、当該動画がオフラインだった期間は26時間程度で、ゲーリング氏は「6ドル(約870円)ほど損しました」と語っています。
動画のどの部分がどのようにガイドライン違反だったか、どう対応すべきだったのかが不明瞭で、ゲーリング氏は「動画を戻してもらうために、SNSで悪態をつかなくても済めばいいのに。知りうる限り、注目を集める方法は他にありませんでした」と述べています。
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