GoogleはAIモデルをスマホにダウンロードしてローカルで実行できるアプリ「Google AI Edge Gallery」をひっそりとリリースしている – GIGAZINE


Googleが、AI開発プラットフォームのHugging Faceに公開されているAIモデルをユーザーがスマートフォンから実行できるようにするアプリ「Google AI Edge Gallery」を2025年5月21日に公開しています。Google AI Edge Galleryは記事作成時点でAndroid版がリリースされており、iOS版は近日登場予定となっています。

GitHub – google-ai-edge/gallery: A gallery that showcases on-device ML/GenAI use cases and allows people to try and use models locally.
https://github.com/google-ai-edge/gallery

Google quietly released an app that lets you download and run AI models locally | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/05/31/google-quietly-released-an-app-that-lets-you-download-and-run-ai-models-locally/

Google AI EdgeはAIモデルをスマートフォンやIoTデバイスなどのエッジデバイス上で効率的に実行するための技術群です。従来、AIモデルの実行は高性能なサーバーで行われることが一般的でしたが、Google AI Edgeを利用することで、インターネット接続がない環境でも、デバイス上で直接AI処理を行うことができるとGoogleは述べています。

Google AI Edge Galleryはスマートフォン向けにリリースされたアプリで、画像を生成したり質問に答えたりコーディングしたりできるようなAIモデルを検索し、互換性のあるものであればダウンロードして実行可能。モデルはインターネット接続を必要とせず、対応スマートフォンのプロセッサを利用し、ローカルで動作します。

リリースされているAndroid版は「実験的なアルファ版」とのことで、GitHubページでAPKファイルが配布されています。具体的なインストール方法と設定方法には以下の記事を読むとよくわかります。

スマホでローカル動作するGoogle製オープンソースAIモデル「Gemma 3n」登場、今すぐスマホで使う方法はコレ – GIGAZINE


ホーム画面には、「Ask Image」や「AI Chat」といったAIタスクや機能へのショートカットが表示されます。機能をタップすると、GoogleのGemma 3nなど、そのタスクに適したモデルのリストが表示されます。

以下は「Ask Image」でGemma 3nで数学の問題を解かせているところ。


「AI Chat」でGemma 3と会話もできます。


Google AI Edge Galleryには「Prompt Lab」も用意されており、ユーザーはテキストの要約や書き換えといったモデルを活用した「シングルターン」タスクを開始できます。Prompt Labには、複数のタスクテンプレートと、モデルの挙動を微調整するための設定が用意されています。


当然ながら、Googleは「パフォーマンスに関しては状況によって結果が異なる可能性がある」と警告しています。より強力なハードウェアを搭載した最新のデバイスでは、モデルの実行速度は予想どおり速くなりますが、モデルのサイズも重要です。モデルが大きいほど、タスクの完了にも時間がかかります。

Googleは、開発者コミュニティのメンバーに対し、Google AI Edge Galleryの体験に関するフィードバックの提供を呼びかけています。なお、Google AI Edge GalleryはApache 2.0ライセンスに基づいているため、商用・非商用を問わず、ほとんどの状況で制限なく利用できます。

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