OperaがAIエージェント搭載ブラウザ「Opera Neon」を発表、ウェブサイトの自動操作やゲームの自動開発を可能にする計画 – GIGAZINE

ウェブブラウザ「Opera」の開発企業はゲーミング特化ブラウザ「Opera GX Mobile」やWeb3特化ブラウザ「Opera Crypto Browser」、マインドフルネス特化ブラウザ「Opera Air」といった派生ブラウザを数多くリリースしてきました。新たにAIチャット機能やウェブページ自動操作機能などを実装したAIエージェント搭載ブラウザ「Opera Neon」が2025年5月28日(水)に発表されました。

Opera Neon | Agentic AI browser | Opera
https://www.operaneon.com/

Meet Opera Neon, the new AI agentic browser – Blog | Opera News
https://blogs.opera.com/news/2025/05/opera-neon-first-ai-agentic-browser/

Opera NeonはAIエージェントを機能の根幹に据えて開発されているウェブブラウザで、「AIとチャットする機能」「ウェブページ上のタスクを自動で実行する機能」「ゲームなどを自動開発する機能」などを搭載する予定です。開発チームはOpera Neonを開発する理由について「我々は『エージェンティックウェブ(agentic web)』という新しいウェブの到来に直面している。我々はこれを『Web 4o』と呼んでいる。Web 4oは進化するエコシステムであり、我々はWeb 4oにおいてウェブブラウザが重要な役割を果たすと考えている」と説明しています。

Opera Neonに搭載されるAI機能は以下の通り。まず、ユーザーはOpera Neonにネイティブ統合されたAIとチャットできます。チャット機能では「ウェブ上の情報を検索して応答する」「現在開いているウェブページに関する情報を出力する」といった機能を実行可能。また、画像などのファイル生成にも対応します。

また、Opera Neonはウェブページの内容を理解して「チケットを予約する」といったタスクを自動で実行することも可能です。この際、AIエージェントはウェブページの内容をピクセル解析などの視覚的なアプローチで分析するのではなく、「DOMツリーやレイアウトデータを通じてウェブページを理解する」というアプローチを採用しています。これによりウェブページをスクロールすることなく全体像を把握することが可能になり、高速な動作を実現しているとのこと。また、ウェブページの自動操作機能はブラウザ上でネイティブ実行され、「閲覧履歴」「ログイン情報」「Cookie」などのデータはローカルに保存されます。

さらに、Opera Neonは「ゲームを開発する」「株式比較サイトを作る」「あらゆるトピックについての詳細なレポートを作成する」といった創造的なタスクもこなせます。創造的なタスクは「指示内容を小さなタスクに分解し、ヨーロッパでホストされているサーバー上の仮想マシンで成果物へと変換する」というフローで実行されるとのこと。加えて、Opera Neon「ゲームを開発するためにPythonライブラリとJavaScriptフレームワークを自動的にインストールする」といったように足りないツールを補う動作も可能です。

Opera Neonは記事作成時点では開発中の段階で、公式ページにウィッシュリストへの登録フォームが用意されています。また、Opera Neonは有料サブスクリプション形式のアプリになる計画で、価格の詳細は後日発表予定です。

なお、Operaの開発企業は2017年にも「Opera Neon」という名称のブラウザをリリースしていました。2017年にリリースされたOpera Neonはあくまでコンセプト製品という位置付けでしたが、今回発表されたOpera Neonは「エージェントAIの活用を通じて、ブラウジングの未来を形作る存在」になると開発チームはアピールしています。

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