タオルに包まれたかわいいフクロウの写真集サイト「Owls in Towels」が登場、なぜタオルに包まれているのか? – GIGAZINE


フクロウはまん丸の目や首のない曲線的なフォルムが特徴であり、フクロウと触れ合えるカフェがあるほど人気な鳥です。そんなフクロウを柔らかそうなタオルで包んだ写真を集めたウェブサイト「Owls in Towels」が登場しました。

Owls in Towels
https://owlsintowels.org/


フクロウは生態系において非常に重要な役割を担う生き物です。そんなフクロウのうち、病気になったり、孤児になったり、怪我をしたりした個体を助けるのが、野生動物のリハビリテーション従事者です。

しかし、フクロウは鋭いくちばしと爪を持っているため、リハビリテーション従事者はフクロウと自分自身を守るために、フクロウをタオルで包みます。タオルで包むことで、フクロウは動かなくなり、体重測定やエサやり、薬の投与、レントゲン撮影などが容易になるというわけです。


つまり、「タオルに包まれたフクロウの写真」は、人間がフクロウを助けた証です。そのため、タオルに包まれたフクロウの写真と物語を記録し、できるだけ多くの人に届けようというのが「Owls in Towels」というわけ。サイトには広告もスポンサーもおらず、リハビリを受けるフクロウの写真を載せるのみです。

「Owls in Towels」にアクセスすると以下のようにフクロウの写真が大量に並んで表示されるので、適当にひとつをクリック。


すると、以下のようにタオルに包まれたフクロウの写真の他に、フクロウを保護した施設の名称やウェブサイト・ソーシャルメディアのリンク、保護するに至った経緯などがチェック可能です。さらに、フクロウに寄付するためのリンクも掲載されているので、金銭的支援を行うこともできます。


以下の写真のコノハズクは足に裂傷を負った状態で道路脇で発見されましたが、幸運にもボノロング野生動物保護区の提携施設に保護され、治療を受けることができたそうです。ボノロング野生動物保護区への寄付はここから可能です。


以下はアルバータ州野生生物保護研究所で保護されたノコギリフクロウの写真。ノコギリフクロウは成人の拳ほどのサイズしかありませんが、優れた聴覚と暗視能力を持っており、完全に夜行性で、夜になると恐ろしいハンターになるとのこと。ノコギリフクロウはシカネズミ、トガリネズミ、ハタネズミなどを主食としますが、甲虫、バッタ、蛾、昆虫なども食べるそうです。なお、アルバータ州野生生物保護研究所への寄付はここから可能です。


台湾のサファリパーク・六福村テーマパークで保護されたコノハズク。コノハズクは生体でも体重が110g、体長が20cmほどにしか成長しませんが、保護された個体の体重はわずか76gだったそうです。


ニューサウスウェールズ州サザンハイランドにあるハイアーグラウンド猛禽類センターで保護されたオオコノハズク。この個体は重度の斜頸を患っており、頭を正しい方向に動かすことができなかったそうです。オオコノハズクはオーストラリア最大のフクロウで、翼を広げた際のサイズは約1.1~1.4mにもなります。また、オーストラリアにおいてオオコノハズクは絶滅危惧種にも指定されています。なお、ハイアーグラウンド猛禽類センターへの寄付はここから可能です。


以下はオーストラリアのワコルにある野生動物病院のRSPCA Queenslandが保護したフクロウのひなです。RSPCA Queenslandでは毎日100匹近くの負傷した動物を保護しており、広報担当者によると春になると鳥が巣を離れたり、イヌやネコに襲われたりするため、保護動物が増える模様。そのため、RSPCA Queenslandのスタッフは春を「トラウマの季節」と呼んでいるそうです。


以下の写真はアメリカのミズーリ州バレーパークにある世界鳥類保護区で保護されたノコギリフクロウです。世界鳥類保護区への寄付はここから可能です。


北マケドニアにあるスコピエ公園で、カラスに襲われているところを保護されたコノハズク。


以下はニュージーランドのパーマストンノースにある野生動物保護センターのWildbase Recoveryに保護された、モアポークのシャノン。保護された際、頭部外傷、右脚に損傷、手根に腫れなどがあったものの、無事治療して野生に返されました。なお、Wildbase Recoveryへの寄付はここから可能です。


なお、タオルに包まれたフクロウの写真を持っている場合は「submit」ページから提出可能です。

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