PayPal傘下のChrome拡張機能「Honey」が不正発覚で400万人のユーザーを失う – GIGAZINE

by Focal Foto

PayPalの子会社のPayPal Honeyが提供しているオンラインショッピング用ブラウザ拡張機能「Honey」で不正が行われていたことが暴露された結果、拡張機能のユーザーが2000万人から1600万人に減少したことがわかりました。

Honey loses 4 million users after being exposed for shady tactics
https://9to5google.com/2025/03/31/honey-extension-users-dropped-chrome-march-2025/

HoneyはAliExpressやeBayといったサイトでオンラインショッピングする際に、インターネット上から探してきたクーポンコードを自動的に適用する拡張機能です。

ところが、2024年12月にYouTubeチャンネルのMegaLagが投稿した動画により、Honeyがアフィリエイトリンクを改ざんして本来はインフルエンサーに支払われるはずだったアフィリエイト収入を得るクッキースタッフィングを行ったり、ユーザーに表示されるクーポンコードを操作して、本当に有利なクーポンではなく提携企業のクーポンが使われるよう仕向けたりしていたとの疑惑が告発されました。

人気のブラウザ拡張機能「PayPal Honey」がインフルエンサーのアフィリエイト収益を盗みユーザーに不利な取引を提示していることが判明 – GIGAZINE


この不正の発覚により、PayPal Honeyは弁護士系YouTubeチャンネルのLegalEagleから提起されたものを含む複数の集団訴訟に直面しています。

また、この問題とは別に、Honeyと同じ開発者が開発したブラウザ拡張機能「Pie Adblock」には、オープンソースの広告ブロッカーである「uBlockOrigin」のコードを盗用した疑いが持たれています。

「広告を見る代わりに金銭をゲットできるブラウザ拡張機能」がuBlock Originのコードを流用してGPL違反 – GIGAZINE


不正の発覚を受けて、Googleは2025年3月に拡張機能ポリシーを更新し、ユーザーに利益を与えずにアフィリエイトコードをハイジャックするといった不正行為の禁止を明記しました。その後、Honeyは拡張機能を更新して割引を提供できない場合にはアフィリエイト収入を請求しないようにしました。

しかし、Honeyから離れた一部のユーザーはまだ戻っていません。IT系ニュースサイト・9to5Googleによると、告発動画が出回った直後にHoneyのユーザー数が2000万人から1700万人へと300万人減少したとのこと。その後、ユーザー数は1800万人に一時的に回復しましたが、記事作成時点では1600万人となっており、ピーク時から20%減少しています。また、評価も以前の4.8から4.6へと微減しました。

Honey: Automatic Coupons & Rewards – Chrome ウェブストア
https://chromewebstore.google.com/detail/honey-automatic-coupons-r/bmnlcjabgnpnenekpadlanbbkooimhnj


9to5Googleは記事の末尾で「まだHoneyを使っていますか?」と問いかけました。

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