「4o Image Generation」が発表されてから24時間以内に、スタジオジブリ風のタッチでミーム画像を生成することがソーシャルメディア上で流行しています。
テクノロジーメディアのTechCrunchは、GoogleのGemini、xAIのGrok、Playground.aiを含む複数のAI画像生成ツールを利用して、「どのAIが最もスタジオジブリ風の画像を生成できるか」を調べたそうです。TechCrunchは「その結果、OpenAIの新しい画像ジェネレーターが、スタジオジブリの画風を最も正確に再現できることがわかりました」と主張しています。

他にも、「4o Image Generation」を利用してさまざまな画風が再現されています。
マーク・アンドリーセン氏をドクター・スースの画風で再現した画像。
日本でも「4o Image Generation」を使用することで特定の画風を高い精度で再現できることが話題となっています。
なお、GoogleがGemini 2.0 Flashに画像生成機能を試験導入した際にも、「画像からウォーターマーク(透かし)を削除できる」ことが話題となりました。
GoogleのAIモデル「Gemini 2.0 Flash」の画像生成機能で画像からウォーターマーク(透かし)を削除できると話題に – GIGAZINE

TechCrunchは「OpenAIとGoogleの最新AIが登場したことで、テキストプロンプトを入力するだけで、著作権で保護された作品のスタイルをこれまで以上に簡単に再現できるようになっています。これらの新しいAI画像生成機能は、生成AIモデルの開発者に対する複数の訴訟の根底にある懸念を再燃させています。これらの企業が著作権で保護された作品でAIをトレーニングしている場合、著作権法に違反していると言えるのでしょうか」と報じています。
法律事務所で知的財産権関連の弁護士を務めるエヴァン・ブラウン氏は、「4o Image Generation」のようなAI機能は法的にグレーな領域に存在していると指摘。ブラウン氏は「『画風』は著作権によって明示的に保護されているわけではないため、OpenAIはスタジオジブリ風の画像を生成できるだけでは法律に違反することにはならない」と言及しています。
しかし、ブラウン氏は「OpenAIがスタジオジブリ作品でAIモデルをトレーニングした可能性は十分にある」「著作権で保護された作品でAIモデルをトレーニングすることがフェアユースに該当するかどうかは、裁判所ではまだ判断が下されていない」と指摘しました。
なお、OpenAIはインターネット上のあらゆる情報を収集し、それをAIのトレーニングに利用していますが、ニューヨーク・タイムズなどから著作権侵害であると訴えられています。
大手日刊紙のニューヨーク・タイムズがOpenAIとMicrosoftを著作権侵害で提訴 – GIGAZINE
