NVIDIAが2025年3月18日に、AIやテクニカルコンピューティング、ハイパフォーマンスグラフィックスに特化したGPU「RTX PRO Blackwell」シリーズを発表しました。これらのGPUには、データセンター向けやデスクトップPC向け、ノートPC向けなどさまざまなラインナップが用意されています。
NVIDIA Blackwell RTX PRO Comes to Workstations and Servers for Designers, Developers, Data Scientists and Creatives to Build and Collaborate With Agentic AI | NVIDIA Newsroom
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-blackwell-rtx-pro-workstations-servers-agentic-ai
Accelerating AI Development With NVIDIA RTX PRO Blackwell Series GPUs and NVIDIA NIM Microservices for RTX | NVIDIA Blog
https://blogs.nvidia.com/blog/rtx-ai-garage-blackwell-pro-nim/
RTX PRO Blackwellシリーズのラインナップが以下。RTX PRO BlackwellシリーズはデスクトップPC向けやノートPC向け、データセンター向けに用意されており、自身のニーズに合わせて導入することが可能です。
ラインナップ | AI TOPS | メモリ容量 | メモリ帯域幅 | 最大消費電力 | |
---|---|---|---|---|---|
デスクトップPC向け | RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition | 4000 | 96GB | 1792GB/s | 600W |
RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q Workstation Edition | 3511 | 96GB | 1792GB/s | 300W | |
RTX PRO 5000 Blackwell | 不明 | 48GB | 1344GB/s | 300W | |
RTX PRO 4500 Blackwell | 不明 | 32GB | 784GB/s | 200W | |
RTX PRO 4000 Blackwell | 不明 | 24GB | 672GB/s | 140W | |
ノートPC向け | RTX PRO 5000 Blackwell | 1824 | 24GB | 896GB/s | 175W |
RTX PRO 4000 Blackwell | 1334 | 16GB | 896GB/s | 175W | |
RTX PRO 3000 Blackwell | 992 | 12GB | 672GB/s | 140W | |
RTX PRO 2000 Blackwell | 798 | 8GB | 384GB/s | 115W | |
RTX PRO 1000 Blackwell | 572 | 8GB | 384GB/s | 115W | |
RTX PRO 500 Blackwell Laptop GPU | 294 | 6GB | 288GB/s | 75W | |
データセンター向け | RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition | 不明 | 96GB | 1.6TB/s | 600W |
NVIDIAはRTX PRO Blackwellシリーズについて「これらのGPUは最も要求の厳しいAIを使ったワークフローを処理するように構築されており、AIエージェントやシミュレーション、拡張現実、3Dデザイン、ハイエンドビジュアルエフェクトなどのアプリケーションの強化が可能です。また、複雑なシステムの設計やエンジニアリング、洗練された没入型コンテンツの作成など、RRTX PRO Blackwellシリーズはプロフェッショナルが必要とするようなパフォーマンスや効率性、スケーラビリティを提供します」と語りました。
RTX PRO Blackwellシリーズは、最大1.5倍高速なスループットやプログラム可能なシェーダー内にAIを統合したニューラルシェーダーを搭載した「NVIDIAストリーミングマルチプロセッサー」を導入しているほか、毎秒最大4000兆回の演算を実現できる第5世代Tensorコア、最大96GBのGDDR7メモリなどを搭載していることが特徴です。
また、RTX PRO 6000 Blackwell Server Editionはパッシブ冷却熱設計が特徴で、1つのサーバー当たり最大8つのGPUが搭載可能。NVIDIAによると、RTX PRO 6000 Blackwell Server Editionはデータセンターが提供するコンピューティング密度とスケールを必要とするワークロード向けで、ヘルスケアや製造、小売、メディアなどさまざまな業界で利用できるとのこと。
NVIDIAのエンタープライズプラットフォーム担当バイスプレジデントのボブ・ペッテ氏は「ソフトウェア開発者やデータサイエンティスト、アーティスト、デザイナー、エンジニアはビジュアルコンピューティングとシミュレーションの限界を押し広げ、業界内の数多くの課題に取り組むために、強力なAIとグラフィックスパフォーマンスを必要としています。RTX PRO Blackwellシリーズをワークステーションやサーバーに導入することで、生産性やパフォーマンス、スピードが新たな高みへ到達し、AIによる推論の提供やデータサイエンス、ビジュアライゼーション、コンテンツ作成がさらに加速するはずです」と述べました。
なお、RTX PRO 6000 Blackwell Workstation EditionならびにRTX PRO 6000 Blackwell Max-Q Workstation EditionはPNY・TD SYNNEXなどのグローバル販売パートナーを通じて2025年4月から入手可能。その後2025年5月にDellやHP、Lenovoなどのメーカーが発売する予定です。また、RTX PRO 5000 Blackwell、 RTX PRO 4500 Blackwell、RTX PRO 4000 BlackwellはDellやLenovoなどの販売パートナーを通じて2025年夏に発売予定。RTX PRO Blackwellを搭載したノートPCは2025年後半にDellやHP、Lenovo、Razerから発売される予定です。
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