日本では少子高齢化と労働力不足により労働力が減少しており、これを補うために例えばガストではネコ型配膳ロボットが食品の配膳を担当するようになっています。このようなサービスロボットの需要が増加しており、今後5年で市場が3倍にも拡大するとBloombergが報じました。
Thousands of Cat-Eared Robots Are Waiting Tables in Japan – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/features/2025-03-06/thousands-of-cat-eared-robots-are-waiting-tables-in-japan
Japan’s service robot market projected to triple in five years | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/03/09/japans-service-robot-market-projected-to-triple-in-five-years/
調査会社の富士経済グループは、日本のサービスロボット市場は2030年までに2025年時点の約3倍に相当する4000億円にまで成長すると予測しました。
以下は日本のサービスロボット市場の成長予測をまとめたグラフで、黒色が医療分野、ピンク色がサービス分野、黄色が建築・農業分野でのサービスロボット需要を表しています。
サービスロボット市場の成長をけん引する要素として挙げられているのが、「少子高齢化」と「労働力不足」の2つです。リクルートワークス研究所は、2040年までに日本は1100万人規模の労働力不足に直面すると予測しており、別の政府系研究所は2065年までに日本の人口の約40%が65歳以上の高齢者になると推定しています。
サービスロボットをいち早く取り入れているのが、日本最大のレストランチェーンのひとつであるすかいらーくグループです。すかいらーくグループのブランドにはガストやバーミヤン、しゃぶ葉、夢庵などがあり、2000店以上のレストランを国内で展開しており、これらのレストランではネコ型配膳ロボットが配膳を担当しています。なお、すかいらーくでは2023年8月時点で3000台のネコ型配膳ロボットが導入されています。
すかいらーく3,000台導入 ~ネコ型配膳ロボット紹介(ネコロボ)~ – YouTube

すかいらーくでは65歳以上の従業員を4000人以上雇用しており、これは2020年時点の約2270人から76%以上増加しています。外国人のパートタイム従業員の割合は3.3%で、これも2020年時点の2.6%から増加しました。
なお、すかいらーくの全売上に占める人件費の割合は2021年時点では40.2%だったのに対して、2024年には32.6%まで低下しています。Bloombergによると、ネコ型配膳ロボットの導入によりすかいらーくは年間約50億円の人件費節約に成功しているそうです。
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