2025年3月5日、Appleから新しい「Mac Studio」が発表されました。同日に発表された高性能チップ「M3 Ultra」を搭載したバージョンと、2024年10月に発表された「M4 Max」を搭載したバージョンの2種類が発売される予定。前者は最大32コアのCPUと80コアのGPUを搭載するモンスターマシンで、オプション山盛りの最大構成にすると価格は税込226万3800円になります。
Apple、Mac史上最もパワフルな新しいMac Studioを発表 – Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2025/03/apple-unveils-new-mac-studio-the-most-powerful-mac-ever/
Mac Studioを購入 – Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/mac-studio
◆M3 Ultra搭載Mac Studio
用意されたチップの組み合わせは以下の2種類です。
・28コアCPU、60コアGPU、32コアNeural Engine搭載
・32コアCPU、80コアGPU、32コアNeural Engine搭載
Appleによると、M3 Ultra搭載Mac StudioはM1 Ultra搭載のMac Studioより最大2.6倍高速で、Intel Xeon W搭載Mac Proより最大6.4倍高速とのこと。
また、32コアというCPUはMac史上最多。メモリは96GBと256GBに加えて512GBという選択肢があり、この容量についてAppleは「パーソナルコンピュータ史上最も大容量」と紹介しています。なお、512GBメモリは32コアCPUと組み合わせた場合のみ選択できます。
M3 Ultra搭載Mac Studioのその他の特徴は以下の通りです。
・LM Studioにおける数千億ものパラメータを持つLLMを使ったトークン生成が、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大16.9倍高速
・Maxon Redshiftにおけるシーンのレンダリングのパフォーマンスが、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大2.6倍高速
・Oxford Nanopore MinKNOWにおけるDNA配列の変換プロセスが、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大1.1倍高速
・Final Cut Proにおける8Kビデオのレンダリングのパフォーマンスが、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大1.4倍高速
価格は、28コアCPU版が税込66万8800円から、32コアCPU版が税込89万3800円からとなっています。なお、32コアCPU・512GBメモリ・16TBストレージにFinal Cut ProとLogic Proのプリインストールを盛り込んだ最大構成にすると、価格は226万3800円になります。
◆M4 Max搭載Mac Studio
用意されたチップの組み合わせは以下の2種類です。
・14コアCPU、32コアGPU、16コアNeural Engine搭載
・16コアCPU、40コアGPU、16コアNeural Engine搭載
M4 MaxMac Studioは、「ビデオ編集者、カラリスト、デベロッパー、エンジニア、写真家、クリエイター、および負荷の高いワークフローをすばやくこなす必要があるその他のユーザーにとって完璧な選択」と紹介されています。
動作はM1 Max搭載Mac Studioより最大3.5倍高速。従来のGPUとは異なり、リアルタイムでハードウェアのローカルメモリーの使用量を割り当てる「Dynamic Caching」のほか、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディング、第2世代のレイトレーシングエンジンなど、Appleのグラフィックスアーキテクチャ類が初めて搭載されたMac Studioとなり、「一段とシームレスなコンテンツ制作やゲームを実現する」とのことです。
M4 Max搭載Mac Studioのその他の特徴は以下の通りです。
・Adobe Photoshopにおける画像処理が、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大1.6倍高速
・Xcodeにおけるコードをコンパイルする際のビルドのパフォーマンスが、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大2.1倍高速
・CompressorにおけるProResトランスコードのパフォーマンスが、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大1.2倍高速
・Topaz Video AIにおけるビデオ処理のパフォーマンスが、M1 Max搭載Mac Studioと比較して最大1.6倍高速
価格は、14コアCPU版が税込35万8800円から、16コアCPU版が税込43万3800円からとなっています。
◆共通の特徴
M3 Ultra搭載版とM4 Max搭載版の両方に、背面に最大120Gb/sの転送速度を実現するThunderbolt 5ポートを4個、USB-Aポートを2個、HDMIポートを1個、10Gb Ethernetポートを1個、ヘッドフォンジャックを1個搭載しています。
前面には、M3 Ultra搭載版はThunderbolt 5ポート×2、SDXCカードスロット×1が、M4 Max搭載版はUSB-Cポート×2、SDXCカードスロット×1が搭載されています。M3 Ultra版は最大8台のフル6K解像度のPro Display XDRに対応。M4 Max版は最大5台のディスプレイに対応します。
Apple Intelligenceが両バージョンに搭載されているのも特徴で、メール本文の構成や文章の要約、リアルタイムの文字起こし、ChatGPTと統合されたSiriなどを利用可能。
また、2025年4月に公開される予定のmacOS Sequoia 15.4により、iPhoneをMacに近づけるだけで、ユーザーは自分のApple Accountにすばやく簡単にサインインし、ファイル、写真、メッセージ、パスワードなどを新しいMac Studioで利用できるようになるとのことです。
両バージョンとも3月5日から予約注文を受付中。3月12日に発送が開始されるとともに、Apple Store直営店とApple製品取扱店での販売が始まる予定です。
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