無料のオープンソース3DCGソフト「Blender」で作られたアニメ映画『Flow』がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞 – GIGAZINE


動画


第97回アカデミー賞受賞作品の発表があり、長編アニメーション賞はディズニー・ピクサーの『インサイド・ヘッド2』や、ウォレスとグルミットシリーズ新作『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!』、児童文学「野生のロボット」を原作とした『野生の島のロズ』、ストップモーションアニメ『Memoir Of a Snail』がしのぎを削る中、ギンツ・ジルバロディス監督による『Flow』が受賞しました。

映画『Flow』公式サイト
https://flow-movie.com/

The 97th Academy Awards | 2025
https://www.oscars.org/oscars/ceremonies/2025

‘Flow’ wins best animated feature film Oscar | Reuters
https://www.reuters.com/lifestyle/flow-wins-best-animated-feature-film-oscar-2025-03-03/

“Flow”: an animated film made on Blender
https://hollymotion.com/en/flow_cinema_blender_en/

ジルバロディス監督の公式YouTubeチャンネルで公開されている予告編は以下。本作の舞台になっているのは、大洪水に襲われてしまった世界。1匹の猫が、流れてきたボートに乗り合わせた仲間とともに、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われつつも冒険を進めていくお話です。

Flow – LV Trailer – YouTube


本作の特徴は、なんといっても全編がオープンソース3DCGソフトウェア「Blender」で制作されているという点。携わったスタッフは50人足らずで、制作予算も350万ユーロ(約5億4700万円)ほどと、メジャー作品に比べると極めて小規模な体制が取られています。

ニュースサイトのThe Varietyは、『Flow』がゴールデングローブ賞を受賞した際、「ゴールデングローブ賞が、他のハリウッドの映画賞と比較して、インディペンデント映画や国際的な作品についていかに寛容になっているかを示している」とコメント。その例として、2023年は湯浅政明監督の『犬王』とディーン・フライシャー・キャンプ監督の『マルセル 靴をはいた小さい貝』が予期せぬ登場ながら歓迎されたこと、2024年は新海誠監督の『すずめの戸締まり』がサプライズでノミネートされたことを挙げています。

‘Flow’s’ Golden Globe Win Is an Overdue Triumph for Indie Animation
https://variety.com/2025/film/columns/flow-golden-globe-win-independent-animation-1236266805/

今回の『Flow』の受賞は、ギンツ・ジルバロディス監督の出身国・ラトビアにとっては初のアカデミー賞だとのこと。ゴールデングローブ賞に続き、アカデミー賞も世界に寛容になったのかもしれません。

映画『Flow』は日本でも2025年3月14日(金)から公開予定です。

ちなみに、ギンツ・ジルバロディス監督には長編1作目『Away』公開に合わせてインタビューを実施していて、『Flow』についても少しお話をうかがっています。

1人での映画制作が主人公の一人旅に重なったという映画「Away」を作り上げたギンツ・ジルバロディス監督にインタビュー – GIGAZINE

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