ギャンブルが下手で中毒になりやすく負け続ける人を狙うターゲティング広告をオンラインスポーツ賭博会社DraftKingsが出し続けているとの報道 – GIGAZINE


メモ


スポーツ賭博を提供するDraftKingsが、負ける可能性の高い人々に無料の賭けやボーナスを提供するような広告を配信していることが分かりました。独自の機械学習モデルを構築し、ギャンブルが下手な人をターゲットにしていたと伝えられています。

At DraftKings, AI Targets the Gamblers Likeliest to Lose – The New York Times
https://www.nytimes.com/2026/09/19/business/draftkings-ai.html

I Posed as a Problem Gambler. DraftKings Made Me a VIP. — ProPublica
https://www.propublica.org/article/draftkings-sports-gambling-problem-vip-fanduel

DraftKings Is Using AI to Supercharge the Harms of Online Behavioral Advertising | Electronic Frontier Foundation
https://www.eff.org/deeplinks/2026/09/draftkings-using-ai-supercharge-harms-online-behavioral-advertising

DraftKingsでデータアナリストとして働いていたというジェイデン・バッツ氏によると、DraftKingsは2023年、ユーザーの賭け記録を元に「広告に反応して多く賭け、多く負けるのは誰か」を検出する機械学習モデルを構築し、負ける可能性の高い人々に広告を配信し始めたとのこと。バッツ氏は「これはギャンブル中毒を生み出すことになるのでは」と考え、バッツ氏を取材したニューヨーク・タイムズに「危険な技術を開発したことを後悔している」と語りました。

スポーツ賭博では、「賭けられるお金の大半が、ごく少数のギャンブル依存症と見なされる人から出されている」という指摘があります。アメリカのコネチカット州が実施した調査では、「州内で賭け事をした人のうちギャンブル依存症患者は1.8%しかいないのに、スポーツ賭博から得られる収入の51%がこの1.8%から出されていた」という結果が出ており、ギャンブル依存症患者が賭け事をやめられず多額を費やしていることが明らかになっていました。


DraftKingsの実態を探るため、記者のジェイク・ピアソン氏は専門家の助言を受けて「ギャンブル依存症患者のように賭けてみる」という実験を行いました。ピアソン氏は結果的に数週間で約200万円を浪費してしまったそうで、賭けをする中でDraftKingsがどのような安全対策を行っていたのか、そしてそれがどんな意味を持っていたのかを分析しています。

DraftKingsは、一定額を費やすと警告文を表示し、「責任あるゲーミング」センターにアクセスしてアプリの使用時間や1日の入金額上限を設定するよう促すそうです。ただ、こうした警告を出した後も、賭けを促すプロモーション通知を送ってきたといいます。


また、一晩で30万円近く負けた日の翌日には、「DraftKings VIPショーケース」への招待状が届いたそうです。これは3週間の試用期間中、ユーザーがどれくらい賭けるのかを確かめるもので、審査をクリアして晴れてVIPになれば、高オッズの賭けにお金を使えば使うほどランクが上がり特典を提供する、というシステムになっていました。

DraftKingsは申し訳程度に警告を送ってくる一方で、警告の数時間後には賭けを促すプロモーションを通知し、多いときには1日に6回も通知が来た、などとピアソン氏は指摘し、DraftKingsの警告でギャンブルをやめられるはずはなかったと主張しています。

DraftKingsは、ニューヨーク・タイムズの取材に対し、「当社のマーケティング手法が不公平である、あるいは顧客を不当にターゲットにしているという指摘は間違いです。当社のプロモーションは継続的に積極的に利用しているユーザーを対象としており、損失額に基づいて対象を選んでいるわけではありません」と反論しました。


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