自分らしさを損なわずにAIで文章を手直しするための2つのルール – GIGAZINE


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AIに文章の手直しを頼むと、整いすぎた言い回しを提案されたり、原稿を必要以上に褒められたりすることがあります。開発者向けパブリッククラウドのFly.ioで働くセキュリティ研究者・ソフトウェア開発者のトーマス・H・プタチェク氏が、自分らしさを損なわずに大規模言語モデル(LLM)で文章を手直しする方法を自身のブログで説明しています。

How To Write With An LLM — A Final Ward
https://sockpuppet.org/blog/2026/09/17/how-to-write-with-an-llm/

プタチェク氏によると、AIが生成した文章を人が書いたように手直ししても多くの読者にはAIが書いたと気付かれてしまうとのこと。そこで同氏はまず自分で原稿を書き、AIにはその原稿の欠点を探させるという方法を提案。その際に守るべきルールとして、次の2つを挙げています。

◆ルール1:AIが提案した言い回しは使わない
プタチェク氏が最初に挙げるルールは「AIが提案した言い回しを自分の文章に使わない」ことです。高性能なAIは人を引き付ける表現を選ぶのが得意ですが、どの文も雑誌の見出しのようになりがちだと同氏は説明しています。見出しとしては魅力的でも、そのような文が多く並ぶと記事全体が不自然になってしまうというわけ。

AIが提案する表現の不自然さを人間が毎回見抜けるとは限らないとプタチェク氏は考え、気に入った言い回しや、たとえ元の文章よりよいと思える表現であっても、AIからの提案なら使わないよう勧めています。


◆ルール2:AIに原稿を褒めさせない
2つ目のルールは「AIに原稿を褒めさせない」ことです。プタチェク氏によると、話の流れがまとまっておらず不要な文章が残っている原稿でも、AIは構成や段落のつなぎ方、比喩などを褒めてしまうとのこと。その言葉を真に受けると、書き手は最初に書いた内容に固執しやすくなると同氏は指摘しています。

プタチェク氏は、「原稿を読み返して内容を考え直し、段落を書き換える」という作業も自分らしい文章を書くために欠かせないと説明。AIには原稿を褒めたり書き手を励ましたりしないよう指示し、それでも褒め言葉が返ってきた時にはうのみにしないよう勧めています。


◆AIを文章の手直しで活用する方法
その一方で、文章の問題点を繰り返し探す作業にはAIが役立つとプタチェク氏は評価しています。人間にとっては単調で疲れるチェックでもAIなら疲れずに続けられるとのことで、英語の文章を例に、AIにチェックさせる項目として次のようなものを挙げています。

・受動態(受け身の表現)を使いすぎている箇所や、逆に使うべきなのに使っていない箇所
・動詞を名詞に置き換えるなどして、何をしているのかが伝わりにくくなっている文
・同じ言い回しや単語を繰り返している箇所
・「とても」「本当に」「実際には」などを必要以上に使っている箇所
・別の場所に移すと話の流れが分かりやすくなる段落

また、プタチェク氏は文章術の本などを読み、文章を直す際のポイントをメモするよう勧めています。そのメモをもとにチェックしたい点ごとにAIへの指示文(プロンプト)を用意し、指示を1つずつ出してその都度原稿をチェックさせるとのことです。

プタチェク氏がオススメする手直しの進め方は、「1.AIに問題点を指摘させる」「2.指摘された問題ごとに、人間が文や段落を書き直す」「3.修正前後の文章をAIに見せ、どちらがよいか比較させる」の3段階。ただし、それまでのやり取りから利用者が文章を書き直したと分かると、AIは「修正後の方がよいと言ってほしいのだ」と受け取ってしまうとのこと。そのため、文章の比較を頼む際は、書き直しの経緯を伝えていないAIに修正前後の文章を見せることを勧めています。

なお、プタチェク氏は文章のチェックや比較のたびに複数のタブを行き来するのが面倒になり、作業をまとめて管理するツールを作成したとのことです。


もっともプタチェク氏は、AIの指摘をすべて採用する必要はないとも述べています。実際に自身のブログ記事をGPT-5に読ませたところ「全体が20%長すぎる」と指摘されたそうですが、プタチェク氏は「恐らくその通りでしょう。でも、直すつもりはありません。私は私らしく書くだけです」と記しています。


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