コンピューターの敵だった「熱雑音」を逆に利用して省電力を狙う「熱力学コンピューティング」とは?

熱によって原子や電子が不規則に動くことで、回路の電圧や電流には小さな揺らぎが生じます。こうしたランダムな揺らぎは「熱雑音」と呼ばれ、通常のコンピューターでは計算を乱す原因となるため抑え込まれていますが、その熱雑音を逆に計算へ利用する「熱力学コンピューティング」の研究が進んでいます。AIや科学計算に必要な処理を、従来のコンピューターより少ない消費電力と発熱で実行できる可能性がありますが、記事作成時点では小規模な試作機やシミュレーションを使って原理を検証している段階です。

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