59.99ドルの有料ブラウザ「Brave Origin」が正式リリース、「最高レベルのプライバシーとセキュリティ保護を備えたミニマルなブラウザ」と開発はアピール – GIGAZINE


プライバシー重視のウェブブラウザ「Brave」を開発するBrave Softwareが、有料版ブラウザ「Brave Origin」を正式にリリースしました。Brave Originは通常版BraveからAI、VPN、仮想通貨ウォレットなどの追加機能を取り除き、広告・トラッカー遮断とプライバシー保護を中心に据えたミニマルなブラウザです。

Brave Origin | Brave
https://brave.com/origin/

New Brave Origin premium experience offers users a minimalist version of the Brave browser | Brave
https://brave.com/blog/brave-origin/

Brave Originは「Braveの広告ブロック機能やプライバシー保護は使いたいが、AIやVPNなどの機能は不要」というユーザー向けに開発されたブラウザで、2026年4月にNightly版が先行公開されていました.

Braveから広告ブロッカーとプライバシー保護機能以外の不要な要素を完全排除した有料小型ブラウザ「Brave Origin」が登場、早速Nightly版としてリリース – GIGAZINE


Brave Softwareは「通常の無料ブラウザではAI機能や検索、VPN、Brave Rewards、Brave Wallet、Web3ドメインなどのオプション機能が、サブスクリプションや提携、プライバシー重視の広告などを通じて事業を支えている」と説明しています。一方でこうした機能を不要とするユーザーから「余分な機能のないブラウザを使いたい」という要望が寄せられていたため、Brave Originを用意したとのこと。

Brave Originで無効化または削除される機能には、Leo AI、Brave News、Playlist、Brave Rewards、Brave Ads、Speedreader、Brave Talk、Tor、Brave VPN、Brave Wallet、Web3ドメイン、Wayback Machine、Web Discovery Project、メールエイリアスなどが含まれます。また、日次利用状況のping、クラッシュログ、プライバシー保護型製品分析(P3A)といった統計機能も削除対象です。


Brave Originでも、Brave Shieldsによる広告・トラッカー遮断、プライバシー保護、高速なブラウジング、Chromiumのパッチを含む通常のソフトウェア更新、セキュリティおよびプライバシー改善は引き続き提供されます。BraveのCTO兼共同創業者であるブライアン・ボンディ氏はBrave Originについて、「最高レベルのプライバシーとセキュリティ保護を備えたミニマルなブラウザを求めるユーザーの声に応えるものだ」と述べています。

Brave Originは買い切り形式で、価格は59.99ドル(約9600円)。1つのライセンスで、別アプリとして提供される「スタンドアローン版」と既存のBraveに機能管理パネルを追加する「アップグレード版」の両方を利用できます。なお、Linuxユーザー向けにはBrave Originが無料で提供されており、Brave Softwareは「一部のLinuxディストリビューションではすでにOriginに近い構成のBraveが提供されているため、Linux全体で一貫した体験を提供する目的で無料にしている」と説明しています。

Brave Originの購入後には購入IDが発行され、スタンドアローン版とアップグレード版のどちらでも複数の端末に適用できます。Braveによると、端末数に技術的な上限はないものの、月ごとのレート制限があり、アクティベーションはアカウント管理ページから管理できます。


スタンドアローン版はデスクトップ向けに提供され、Windows・macOS・Linuxで利用可能です。一方、アップグレード版はデスクトップとモバイルの既存Braveアプリに適用でき、Windows・macOS・Linux・Android・iOSのBrave 1.91以降に対応します。スタンドアローン版では、オミットされる機能がビルドからコンパイル時に取り除かれます。そのため、単に設定で非表示にするのではなく、実行ファイル自体から不要な機能を外したより小型のブラウザになります。


既存のBraveをBrave Originにアップグレードする場合は、設定画面にBrave Origin用の管理パネルが追加されます。この場合、対象機能は初期状態でオフになっており、ユーザーは必要に応じて機能をオン・オフできます。


Brave Softwareは「無料版のBraveでも多くの機能を非表示または無効化できる」と説明しています。ただし、無料版で機能を隠しても、スタンドアローン版Brave Originのように機能がビルドから取り除かれるわけではないため、実行ファイルは小さくならないとのこと。

ユーザーのプライバシーを保ちつつライセンス管理する方法について、Brave Softwareは「Privacy Passに基づくブラインドトークンプロトコルを使っている」と説明しています。これにより、ブラウザはBrave Originの有効な購入があることを確認できますが、Braveはユーザーの支払い情報と利用状況をひも付けて把握することはないと述べています。

Brave Originを購入したものの利用をやめたい場合は、購入から30日以内であればサポートに連絡することで全額返金を受けられるとのこと。また、iPhoneとiPad向けのBrave Originは、iOS版Brave 1.91のリリース時に利用可能になる予定で、Androidおよびデスクトップ向けBrave 1.91のリリースから約1~2週間後になる見込みです。

なお、通常版のBraveは今後も無料で提供され、機能追加やアップデートも継続されます。Brave Originは通常版を置き換えるものではなく、AI、VPN、Web3関連機能などを必要としないユーザーが、Braveの中核である広告ブロックとプライバシー保護だけを利用しつつ、Braveの開発を買い切り料金で支援できる選択肢という位置付けです。

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