OpenRouterはさまざまなAIモデルに統一的なAPI経由でアクセスできるプラットフォームであり、AnthropicのClaudeやGoogleのGeminiなど、さまざまなAIモデルを利用できます。そんなOpenRouterが公開している利用量ランキングで、中国の大手IT企業であるテンセントのAIモデル「Hy3 preview」が1位~2位の高い順位を保っています。
LLM Rankings | OpenRouter
https://openrouter.ai/rankings
The mysterious Hy3 LLM is topping OpenRouter Model Rankings by a large margin | Max Woolf’s Blog
https://minimaxir.com/2026/05/openrouter-hy3/
記事作成時点のOpenRouterの利用量ランキングが以下の通り。1位が「DeepSeek V4 Flash」、2位が「Hy3 preview」です。
なお、OpenRouterのランキングでは2026年4月27日週~5月11日週にかけて、Hy3 previewが1位を獲得していました。

Hyシリーズの公式Xアカウントも、Hy3 previewがOpenRouterの週間ランキングで1位になったことを報告しています。
Two weeks after release, Hy3 preview is #1 on @OpenRouter‘s weekly leaderboard with 3.66T tokens processed, up 298% week-over-week.
#1 in overall usage, tool calls, and coding. 15.4% market share across all providers.🏆
Top apps running Hy3 preview: Hermes Agent, Claude Code,… pic.twitter.com/LjCwtZ9zOm
— Tencent Hy (@TencentHunyuan) May 6, 2026
Hy3 previewはテンセントが2026年4月にオープンモデルとしてリリースしたモデルです。
テンセントが高性能推論モデル「Hy3 preview」を公開、295B-A21BなMoEモデルで高い効率性 – GIGAZINE
Hy3 previewは総パラメータ数2950億・アクティブパラメータ数120億の混合専門家(MoE)モデルで、コンテキストウィンドウは最大25万トークン。レイテンシと深度のどちらを優先するかに応じた3つの推論モードを備えているのも特徴です。
Tencent Hy Research
https://hy.tencent.com/research/hy3
tencent/Hy3-preview · Hugging Face
https://huggingface.co/tencent/Hy3-preview
以下のグラフは、Hy3 previewのHugging Faceページに掲載されていたベンチマーク結果です。ソフトウェアエンジニアリング性能(SWE)やターミナル環境のタスク能力(Terminal)、インターネット上の情報探索能力(BrowseComp)、広範囲の情報収集や整理能力(WideSearch)に関して、Hy3 previewの性能は前世代モデルのHy2と比べて大きく向上しているものの、依然としてClaudeなどにはやや劣っていることがわかります。
OpenRouterは2026年5月6日からHy3 previewを期間限定で無料提供しており、OpenRouterのランキングで1位を獲得したのは無料提供期間中でした。しかし、すでに無料提供期間は終了しており、記事作成時点のランキングは有料期間の使用量に基づいたものです。
The new Hy3-Preview model from @TencentHunyuan is live for free on OpenRouter!
It’s a 295B MoE model (21B active) with controllable reasoning effort.
A cost-effective, practical model that performs strongly in coding agents and delivers comprehensive general capabilities. pic.twitter.com/5r4UbLgxwg— OpenRouter (@OpenRouter) April 23, 2026
Hy3 previewが使用される分野を見てみると、学問(Academia)やFinance(金融)、Health(健康)、Legal(法務)、Marketing(マーケティング)、Programming(プログラミング)など多岐にわたっています。
BuzzFeedのシニアデータサイエンティストであるマックス・ウルフ氏がテストしてみたところ、Hy3 previewの性能は他の中国製モデルと同程度であり、Claude Opus 4.7やGPT 5.5といったモデルには遠く及ばなかったとのこと。しかし、OpenRouterにおけるHy3 previewの価格は100万トークンあたり0.066ドル(約11円)であり、DeepSeek V4 Flashの100万トークンあたり0.1ドル(約16円)より安いため、価格の安さがHy3 previewの利用を後押ししている可能性があります。
なお、ウルフ氏は確かにHy3 previewのトークン価格は安いものの、入力トークンを減らすために同一プロンプトをキャッシュした場合、適切なプロバイダーを選べばDeepSeek V4 Flashの方が安くなると指摘。この価格優位性が周知されれば、数週間後にはDeepSeek V4 Flashの利用が急増してもおかしくはないと述べました。
Hacker Newsでもこの件について議論されており、あるユーザーはOpenRouterのランキングはあくまでトークン総数によるものであり、1日に膨大な量のトークンを使う大口ユーザーがHy3 previewを使用している可能性があると指摘しました。
The mysterious Hy3 LLM is topping OpenRouter Model Rankings by a large margin | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=48317294
この記事のタイトルとURLをコピーする
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。





