ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン148がリリースされました。コンテナクエリを名前だけで指定したり、動画や音声を遅延読み込みしたり、ブラウザ内蔵のオンデバイスAIとしてGemini Nanoをウェブサイトから利用したりする機能が追加されています。
Chrome 148 | Release notes | Chrome for Developers
https://developer.chrome.com/release-notes/148?hl=ja
◆コンテナクエリを名前だけで指定できるようになる
Chrome 148では、CSSのクエリコンテナを「container-name」だけで指定できる「名前のみのコンテナクエリ」が導入されました。
これまでは「@container」を使用する際に、コンテナ名に加えて「container-type」を指定する必要がありました。Chrome 148以降は、コンテナタイプを設定しなくても、コンテナ名だけを使ってコンテナクエリを実行できるようになります。
コンテナの名前だけでコンテナクエリの指定が可能になることで、コンポーネントの文脈に応じたスタイルの指定をより簡単に行えるようになっています。
◆動画や音声の遅延読み込みが可能に
Chrome 148では、video要素とaudio要素に「loading」属性が追加されました。「loading=”lazy”」と指定することで、要素がビューポートの近くに来るまで動画や音声の読み込みを遅らせることができます。
この機能は、img要素やiframe要素で既に使われている遅延読み込みと同様のもので、ページ読み込み時のパフォーマンス改善やデータ使用量の削減に役立つとのこと。
◆ブラウザ内蔵AIをウェブサイトから利用可能に
Chrome 148では、ウェブ開発者がブラウザに組み込まれたオンデバイスAIモデルに直接アクセスできるAPI「Prompt API」が導入されました。ChromeではAIモデルとして「Gemini Nano」が使用されています。
Chrome 148の段階では、テキスト・画像・音声の入力に対応しています。一方、生成されるテキストは事前定義された正規表現とJSONスキーマ形式に準拠するとのこと。
Prompt APIにより、画像のキャプション生成、画像検索、音声の文字起こし、音イベントの分類、指示に基づく文章生成、マルチモーダル素材からの情報抽出などが可能になります。また、デモサイトが用意されており、テキストでの応答を実際に試すことが可能です。
ChromeのURL欄に「chrome://on-device-internals」と入力し、「Model Status」タブをクリックするとモデルの名前やバージョン、保存場所、サイズなどを確認できます。
◆Android版ChromeでWeb Serial APIが利用可能に
Android版Chromeにおいて、PCなどのシリアルポートや、シリアルポートとして動作するUSB・Bluetoothデバイスに接続するためのAPIである「Web Serial API」がサポートされました。
Web Serial APIのサポートにより、ロボット教材、マイコン、3Dプリンター、レーザーカッター、産業用機器など、シリアル接続で制御する周辺機器をウェブアプリから扱いやすくなっています。
◆その他の更新点
・CSSの「@supports」でCSSのアットルールへの対応を検出できる「at-rule()」関数が追加されました。
・Open Font Formatの「avar2」に対応し、可変フォントの補間制御が強化されました。
・CSSに「revert-rule」キーワードが追加されました。
・「text-decoration-skip-ink: all」がサポートされました。
・ドラッグ&ドロップ時の「dropEffect」の値が仕様に沿って設定されるようになりました。
・ドラッグ開始時に「pointercancel」「pointerout」「pointerleave」イベントが送信されるようになりました。
・ウェブアプリマニフェストのローカライズに対応しました。
・Android版ChromeでSharedWorkerが再び有効化されました。
・WebGPUに「linear_indexing」機能が追加されました。
・Web Authenticationに「Immediate UI」モードが追加されました。
・Secure Payment Confirmationの対応機能を取得するメソッドが追加されました。
・SharedWorkerに「extendedLifetime: true」オプションが追加されました。
・IDNA ContextJルールが実装されました。
・同じsrcを再設定したimg要素で、「Cache-Control: no-store」の画像を再取得せず再利用できるようになりました。
・PerformanceResourceTimingに「contentType」フィールドが追加されました。
・WebRTC DataChannelで、データチャンネルを常にネゴシエートする拡張が実装されました。
◆オリジントライアル
・Declarative CSS module scripts
・Container Timing API
・Web app HTML install element
・Long Animation Frames style duration
・HTML-in-canvas
・Connection Allowlists
・Prompt API sampling parameters
・Parse processing instructions in HTML
・OpaqueRange
また、Google Chrome 148には多数のセキュリティバグフィックスが含まれています。
なお、次期安定版の「Google Chrome 149」は現地時間の2026年6月2日(火)にリリース予定です。
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