寝るために布団に入ったのに、過去の嫌な出来事や将来の不安が頭に浮かんでなかなか寝付けなかった経験のある人は多いはず。スイスの心理学者による研究では、「すでにストレスを感じているパターン」と「将来的にストレスを感じることを予期しているパターン」で睡眠の質が異なることが示されています。
Temporal dynamics of the influence of pre- or anticipated post-sleep stress on dream content – ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0028393225002465
Why Worrying About Tomorrow Can Disrupt Your Sleep Tonight | Psychology Today
https://www.psychologytoday.com/us/blog/memory-tour-guide/202603/why-worrying-about-tomorrow-can-disrupt-your-sleep-tonight
スイスのフリブール大学で心理学を研究するサンドリーヌ・ バゼルジア氏とビョルン・ラッシュ氏は、睡眠前または睡眠後に予想されるストレスが「夢」の内容に影響を与えて眠りを妨げる要因になると考え、ストレス要因と夢の関係を調査しました。このような将来計画されたことに関する記憶は心理学で「展望記憶」と呼ばれます。
過去にも同様の研究は行われており、例えば2014年にフランスの研究チームが発表した調査結果では、医学部入試の直前に学生の約60%が試験に関する悪夢を見ていたことで睡眠の質が悪かったと報告しています。また、フリブール大学のジョナス・ベック氏らが2023年に公開した論文では、睡眠中の脳活動を調べることでストレスの多い出来事を予期した際に質の高い睡眠の指標が減少することを発見しました。
バゼルジア氏とラッシュ氏の研究チームは、過去の研究を踏まえた上で、睡眠前のストレスと将来予測される睡眠後のストレスの影響を調査しました。参加者は「睡眠前グループ」と「睡眠後グループ」に分けられました。睡眠前グループは睡眠前にストレス課題またはリラクゼーション課題のいずれかを実施するように求められ、睡眠後グループは睡眠前に「ストレス課題またはリラクゼーション課題が翌朝に行われる」と知らされました。両グループは睡眠初期と睡眠後期に最大8回起こされ、認知活動について質問された上で睡眠について検査するポリソムノグラフィーのデータが記録されました。
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