by Gregor Lingl
データの並び替えを行うアルゴリズム「クイックソート」を開発したチャールズ・アントニー・リチャード・ホーア(トニー・ホーア)氏が、2026年3月5日に92歳で亡くなりました。
Computational Complexity: Tony Hoare (1934-2026)
https://blog.computationalcomplexity.org/2026/03/tony-hoare-1934-2026.html
ホーア氏は26歳でクイックソートを開発した人物です。クイックソートは、並びがバラバラのデータから適当なデータを1つ選び、そのデータより大きいか小さいかを選別して順番に並び替えていくことを繰り返すアルゴリズムです。その名の通り処理が高速であることが知られています。
イラストでわかる「クイックソート」のアルゴリズム – GIGAZINE
並べ替えアルゴリズム「クイックソート」をIKEAの説明書っぽくわかりやすく図解した「KVICK SÖRT」 – GIGAZINE
ホーア氏は大学で古典学と哲学を学び、学位取得後は言語学学校のプログラムでロシア語の集中的な訓練を受けました。これらに加えて統計学と当時台頭しつつあったコンピュータの世界に個人的に強い関心を持ち、26歳でロンドンにあるコンピューター会社のエリオット・ブラザーズに入社しました。
それ以来、ホーア氏は計算機科学やコンピューティングの分野に貢献し、46歳の時にプログラミング言語に対する貢献でチューリング賞を受賞しました。後年はオックスフォード大学の名誉教授を務めました。
ホーア氏と親交のあった人物によると、ホーア氏はエリオット・ブラザーズの上司に「会社に導入したばかりのアルゴリズムよりも高速なアルゴリズムを知っている」と伝えたところ、「6ペンス賭けてもいいぞ!」と言われたそうです。ホーア氏はこの賭けに見事に勝利しました。
親交のあった人物は「トニーの謙虚な人柄を特によく表していると思うのは、クイックソートの方が速いと信じていたにもかかわらず、頼まれた遅いアルゴリズムを実装し、最後に自分の考えを表明したことです。これは、トニーが常に持ち続けていたプロ意識を物語っています」と語りました。
ホーア氏は「ソフトウェアを設計するには、2通りの方法がある。1つは、とてもシンプルに設計して、明らかに欠陥がないようにすること。もう1つは、とても複雑に設計して明らかな欠陥がないようにすることだ」といった、プログラミングに関連するいくつかの名言が知られています。
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