Googleがアメリカのネバダ州にある自社のデータセンター群へ電力を供給するため、地熱発電開発大手であるOrmat Technologiesと最大150MWの電力購入契約を締結しました。この提携はAIの普及に伴い急増する電力需要に対応するもので、24時間365日稼働可能なクリーンエネルギーを確保することを目的としています。
Ormat Technologies Inc. – Ormat Technologies Announces the Signing of Geothermal Portfolio PPA of Up to 150 MW to Support Google’s Data Center Operations Through NV Energy
https://investor.ormat.com/news-events/news/news-details/2026/Ormat-Technologies-Announces-the-Signing-of-Geothermal-Portfolio-PPA-of-Up-to-150-MW-to-Support-Googles-Data-Center-Operations-Through-NV-Energy/default.aspx
Google Taps Ormat Geothermal Power to Supply Nevada Data Centers – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-02-17/google-secures-ormat-geothermal-power-for-nevada-data-centers
Google signs 150MW geothermal PPA with Ormat in Nevada – DCD
https://www.datacenterdynamics.com/en/news/google-signs-150mw-geothermal-ppa-with-ormat-in-nevada/
今回の電力購入契約は、ネバダ州の公共事業会社であるNV Energyが提供するClean Transition Tariff(CTT)という枠組みを通じて署名されました。CTTはGoogleのような大口エネルギー利用者が先進的な発電技術に投資することを可能にするインフラであり、電気サービスに関連するすべての費用を投資側が完全にカバーすることで、他の電力消費者に負担をかけずに地域の電力システムの信頼性を強化できる仕組みとなっています。
地熱発電は、天候に左右される他の再生可能エネルギーとは異なり、24時間安定して供給できるため、信頼性や蓄電の課題を解決する手段として注目されています。Ormat Technologiesは今回の電力購入契約に基づき、ネバダ州全体で一連の新しい地熱プロジェクトを開発し、ポートフォリオ構造を確立する予定。プロジェクトは2028年から2030年の間に順次稼働を開始する予定であり、契約期間は最初のプロジェクトが稼働してから開始され、最終プロジェクトが商業運転を開始してから15年間継続されます。
Ormat Technologiesのドロン・ブラシャーCEOは「AIがテクノロジー分野全体の電力需要を根本的に押し上げており、地熱発電はその成長を支えるために必要な信頼性の高い電力を提供できる独自の立場にある」と強調しています。
GoogleがNV EnergyのCTTを通じて地熱PPAを締結するのは今回が2度目であり、2024年6月にはFervo Energyとネバダ州のデータセンターを支援するための100MWの契約を締結しました。また、Googleは台湾でもBaseload Capitalと10MWの地熱電力購入契約を締結しています。
業界全体でも同様の動きが加速しており、Metaは2024年に次世代地熱システム企業のSage Geosystemsと150MWの電力購入契約を締結したほか、2025年6月にはXGS Energyとアメリカのニューメキシコ州で150MWの次世代地熱発電の利用に向けた合意を発表しました。
Ormat Technologiesについても、2026年1月にデータセンター事業者のSwitchと地熱発電による13MW電力を供給する20年間契約を締結したほか、Sage Geosystemsへの出資や、同社の最初の商業プラント開発を支援するための提携を行うなど、クリーンエネルギー供給の拡大に向けた取り組みを強化しています。
Googleのエネルギー市場イノベーション責任者であるブリアナ・コボー氏は、今回の電力購入契約が他の料金支払者を保護しつつ、新しいクリーンな容量をグリッドにもたらす拡張可能なモデルであることを示していると述べています。GoogleとOrmat Technologiesの電力購入契約は、ネバダ州公益事業委員会(PUCN)による承認を条件としており、承認は2026年後半になると見込まれています。
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