
AIの軍事利用を巡って国防総省とAnthropicの関係が悪化している一件で、国防総省が単なる関係断絶にとどまらず、通常なら外国の敵対者に対して行う「サプライチェーンリスク」への指定を検討していることがわかりました。
Pentagon threatens to label Anthropic’s AI a “supply chain risk”
https://www.axios.com/2026/02/16/anthropic-defense-department-relationship-hegseth
Pentagon officials threaten to blacklist Anthropic over its military chatbot policies – SiliconANGLE
https://siliconangle.com/2026/02/16/pentagon-officials-threaten-blacklist-anthropic-military-chatbot-policies/
AI企業各社は、AIの軍事利用を規約で禁止していますが、国防総省は作戦検討・兵器開発・監視目的などでの利用を認めるよう迫っています。このうち、Anthropicは国防総省の意向に従わなかったため、数カ月にわたり協議が重ねられていましたが合意には至らず、国防総省がAnthropicとの関係解消に乗り出していました。
AIの軍事利用を巡り国防総省がAnthropicとの関係解消を検討 – GIGAZINE
ニュースサイトのAxiosによると、国防総省の当局者はAnthropicに対してさらに厳しい姿勢を取っており、「サプライチェーンリスク」への指定を検討しているとのこと。通常、「サプライチェーンリスク」は外国の敵対者に対して用いられるものであり、指定を受けた場合、国防総省との取引はできなくなり、また、国防総省と取引のある企業はワークフローにAnthropicのサービスであるClaudeなどを使っていないことを証明する必要があります。
AI企業でアメリカ軍と契約をしているのはAnthropicのみで、特権的な地位を享受していると指摘されています。Anthropicの年間収益は140億ドル(約2兆1400億円)ほどで、軍との契約は2年間で2億ドル(約306億円)規模と割合はそれほど大きくありませんが、国防総省が「脅し」をうまく使った場合、既存の取引が破談になるおそれがあります。
国防総省の報道官はAxiosに対し、「AIパートナーシップについては検討を続けています。我が国はパートナーに対し、いかなる戦いにおいても勝利を支援する意欲を求めています」と語ったとのこと。
なおAxiosによると、国防総省のAnthropicへの強硬な姿勢を受けて、OpenAIやGoogle、xAIは軍の機密ではないシステムでのAI利用時に安全対策を解除することに同意しているそうです。ただし、機密性の高い業務についてはまだ使われておらず、細かい点では3社とも合意に至っていないと関係筋は証言しています。
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