DiscordからMatrixへの移住が増加、MatrixがDiscordユーザーを歓迎 – GIGAZINE


Discordが2026年3月から全ユーザーの年齢確認を実施すると発表しました。これを受けて、分散型のオープンチャットプラットフォーム「Matrix」のホームサーバーへの登録数が急増していると、Matrixを運営するMatrix.org財団が明らかにしました。

Matrix.org – Welcoming Discord users amidst the challenge of Age Verification
https://matrix.org/blog/2026/02/welcome-discord/


Discordは「全世界の13歳以上のユーザーを対象とした未成年者にとってより安全な体験を提供するための新たなアップデート」を2026年2月9日に発表しました。同年3月上旬より、既存および新規の全ユーザーはデフォルトで未成年ユーザー扱いとなり、年齢制限のあるサーバーやコンテンツにアクセスするためには顔や身分証明書スキャンによる年齢確認が必要となります。

Discordがアカウントのデフォルト設定を未成年者向けにすると発表、成年認定には顔のカメラ撮影や身分証明書スキャンによる年齢確認が必要に – GIGAZINE


Matrix.org財団によればDiscordの発表以降、ホームーサーバーであるmatrix.orgへの登録者数が急増しているとのこと。Matrix.org財団は「現在利用可能なMatrixクライアントのいずれも、まだ Discord の完全な代替品にはなっていないことを私たちは痛感しています」と述べつつ、「Discordのような中央集権型プラットフォームに代わる、オープンで分散型のプラットフォームとしてMatrixを試用している多くのユーザーの皆様を、心より歓迎いたします」と語りました。

MatrixとDiscordの最大の違いは、Matrixが電子メールやウェブのようなオープンスタンダードである点です。クライアントとサーバーは幅広く、誰でも自分のサーバーを自由に運用しながら、グローバルなMatrixネットワークに参加できます。ただし、サーバー管理者は、運営している管轄区域の法律に依然として従う必要があることに注意する必要があります。


Matrix.org財団は「オープン登録のMatrixサーバーを運営する個人や組織が、年齢確認を義務付けている国ではユーザーの年齢確認をしなければならないことを意味します」と述べています。たとえばイギリスでは年齢確認を義務化するオンライン安全法が施行されているほか、オーストラリアやニュージーランド、EUも同様の法律を導入し、アメリカとカナダでも年齢確認の義務化を定める動きが見られます。

そうした動きの中で、Matrix.org財団は「アカウントポータビリティ」という機能で、ユーザーがアカウントを別のサーバーに簡単に移行できるようにするアイデアを明らかにしました。また、クレジットカードでmatrix.orgのプレミアムアカウントを購入することも年齢確認を可能にする方法の1つとなっているとのこと。

Matrix.org財団は「誤解を恐れずに言うと、Matrixのパブリックサーバーも年齢確認に関する法律を順守する必要があることをご理解ください。しかし、少なくともMatrixでは、ご自身のサーバーを自由に運営することができます。ご自身で判断し、必要に応じて法的助言を求めることを強くお勧めします」と述べました。

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