イーロン・マスクのSpaceXが100万基の太陽光発電衛星データセンターの打ち上げを計画 – GIGAZINE


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2026年1月30日(金)、イーロン・マスク氏の宇宙開発企業であるSpaceXが、アメリカの放送通信事業の規制監督を行う連邦通信委員会(FCC)に100万基のデータセンター衛星を低軌道に打ち上げることを求める申請書を提出しました。

SpaceX seeks FCC nod for solar-powered satellite data centers for AI | Reuters
https://www.reuters.com/business/aerospace-defense/spacex-seeks-fcc-nod-solar-powered-satellite-data-centers-ai-2026-01-31/

SpaceX wants to put 1 million solar-powered data centers into orbit | The Verge
https://www.theverge.com/tech/871641/spacex-fcc-1-million-solar-powered-data-centers-satellites-orbit

SpaceX seeks federal approval to launch 1 million solar-powered satellite data centers | TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/01/31/spacex-seeks-federal-approval-to-launch-1-million-solar-powered-satellite-data-centers/

SpaceXが計画しているのは、太陽光発電を用いて稼働するデータセンターを低軌道上に打ち上げることです。AI需要の増加で世界中でデータセンターが乱立していますが、記事作成時点のコストではデータセンターへの投資から利益を上げることは「不可能である」という指摘もあります。

SpaceXは「運用・保守コストをほとんどかけずにほぼ一定の太陽光発電を直接利用することで、これらの衛星はコストとエネルギー効率を劇的に向上させると同時に、地上データセンターに伴う環境への影響を大幅に削減する」と説明しており、地上にデータセンターを設立するのではなく、宇宙にデータセンターを打ち上げることでコストや環境面の問題解決を図るようです。

SpaceXがFCCに提出した申請書では、太陽光発電データセンター衛星について「AIコンピューティング能力への高まる需要を満たす最も効率的な方法」であり、「太陽光をフル活用できるカルダシェフ・スケールのタイプII文明になるための第一歩」でもあり、「星々の間で人類が複数の惑星にまたがる未来を確実にする」ためのものでもあると説明されています。

テクノロジーメディアのThe Vergeは「100万基という大規模な人工衛星群の打ち上げが即座に承認される可能性は低いものの、SpaceXは交渉の出発点として非現実的な数の人工衛星の打ち上げ承認を求める戦略をとってきた」と指摘。実際、SpaceXは衛星インターネットサービスであるStarlinkにおいて、合計1万2000基の人工衛星の打ち上げを構想しながら、プロジェクト用に最初に打ち上げられた人工衛星の数はわずか60基でした。

世界の隅々まで高速なインターネット環境を提供する「Starlink計画」はどのように世界を変えるのか? – GIGAZINE

by Official SpaceX Photos

なお、SpaceXは2025年10月にStarlink衛星を1万基打ち上げることに成功していますが、FCCは追加で7500基のStarlink衛星打ち上げを承認しています。ただし、SpaceXはさらに約1万5000基の打ち上げを計画しており、今後もさらに多くのStarlink衛星が打ち上げられる計画です。

FCCがSpaceXの人工衛星を追加で7500基承認、2031年までに合計1万5000基が運用される見込み – GIGAZINE


欧州宇宙機関(ESA)によると、記事作成時点で地球を周回している人工衛星は約1万5000基あり、すでに汚染やゴミの問題を引き起こしていることが問題視されています。大量の人工衛星を打ち上げているSpaceXですが、Starlinkの人工衛星は毎日1~2基ずつ地球に落下してきているという指摘もあります。

Starlinkの人工衛星は毎日1~2基ずつ地球に落下してきている – GIGAZINE


SpaceXは「幸いなことに、スターシップのような完全に再利用可能な打ち上げロケットの開発により、一定の速度で打ち上げれば年間数百万トンの質量を軌道上に展開することができます。軌道上の処理能力は地上での建設に比べて前例のない規模と速度に達し、環境への影響も大幅に軽減されるでしょう」とも説明しており、人工衛星の打ち上げには同社の次世代再利用可能ロケットであるスターシップを利用する計画のようです。

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