ローカル画像生成の分野では「AMD製グラフィックボードは同等性能のNVIDIA製グラフィックボードと比べて環境構築が面倒で生成速度も大きく劣る」という状況が続いていました。新たに生成AI実行アプリのComfyUIがROCmへのネイティブ対応を果たし、AMD製グラフィックボードやAMD製SoCを搭載したマシンでの生成速度が大きく向上しました。
AMD x ComfyUI: Advancing Professional-Quality Generative AI on AI PCs
https://www.amd.com/en/blogs/2026/amd-comfyui-advancing-professional-quality-generative-ai-ryzen-radeon.html
Official AMD ROCm™ Support Arrives on Windows for ComfyUI Desktop
https://blog.comfy.org/p/official-amd-rocm-support-arrives
生成AI実行アプリの多くはNVIDIAのCUDAを前提に設計されており、CUDAに対応していないAMD製グラフィックボードでは十分なパフォーマンスを発揮できません。AMDもCUDAのようなGPGPUソフトウェアスタックであるROCmを開発していますが、ROCmがCUDAより歴史の浅い製品であることや長らくWindowsに対応していなかったことなどが影響して採用事例が少なく、AMD製グラフィックボードユーザーにとってはローカルでの画像・動画生成は敷居の高い存在となっていました。
これまでも複雑な設定を行えばComfyUIでROCmを使った生成処理を実行することはできましたが、ComfyUI 0.7.0ではWindows対応版のROCm 7.1.1が正式に統合され、デスクトップ版ComfyUIのインストール中にワンクリックでROCmでの生成環境を整えられるようになりました。
AMDはROCm 7.1.1を用いることでComfyUIでの生成処理を最大5.4倍高速化できるとアピールしています。ROCm 7.1.1での生成速度をROCm 6.4と比較すると、Stable Diffusion XL(SDXL)では2.6倍、FLUX.1 [schnell]では5.2倍、WAN 14bでは5.4倍になりました。
FP8版のFLUX.2で画像を生成する場合、Ryzen AI Max+では6分、Radeon AI PROでは88秒で画像を生成できるとのこと。
AMDは今回のアップデートを「ComfyUI対応の初期版でベータ版のようなもの」と位置付けており、パフォーマンスと安定性の向上に取り組む姿勢を見せています。
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