
Appleが、2011年から14年にわたりCEOを務めているティム・クック氏の後継者選びの本格的な準備に入っていることを、フィナンシャル・タイムズが複数の関係者からの情報として報じました。クックCEOは早ければ2026年に退任する見込みだそうです。
Apple intensifies succession planning for CEO Tim Cook
https://www.ft.com/content/0d424625-f4f8-4646-9f6e-927c8cbe0e3e
Report claims Tim Cook could step down as Apple CEO
https://www.ithinkdiff.com/tim-cook-could-step-down-apple-ceo/
Tim Cook could step down as Apple CEO ‘as soon as next year’ – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2025/11/14/tim-cook-step-down-as-apple-ceo-as-soon-as-next-year-report/
Report: Tim Cook to Step Down as Apple CEO ‘as Soon as Next Year’ – MacRumors
https://www.macrumors.com/2025/11/15/report-tim-cook-to-step-down-as-soon-as-next-year/
ティム・クック氏は2011年8月、健康問題もあり辞任することになったスティーブ・ジョブズ氏の後を受けてCEOに就任。
スティーブ・ジョブズがAppleのCEOを辞任 – GIGAZINE
以後、14年にわたりAppleを引っ張ってきました。他の大手テック企業のCEOは、Metaこそ創業者のマーク・ザッカーバーグ氏ですが、Microsoftのサティア・ナデラ氏は2014年2月就任、Googleのサンダー・ピチャイ氏は2015年就任、Amazonのアンディ・ジャシー氏は2021年2月就任といずれもクック氏より「後輩」。クック氏がかなり長期にわたり会社を引っ張っているのがわかります。
CEOの交代は会社にとって大きな出来事であり、2025年に新CEOとしてリップ=ブー・タン氏が就任したIntelの場合、2021年から2024年までCEOを務めたパット・ゲルシンガー氏の時代に業績で苦戦したことがCEO交代の理由として挙げられており、タン氏はCEOとして「Intelをエンジニアリングに重点を置いた企業にする」と意気込みを語っています。
Intelが新CEOに元取締役のリップ・ブー・タン氏を任命 – GIGAZINE
しかし、Appleは業績が好調なため、他の理由だとみられます。1つはクック氏が65歳を迎えたということ。アメリカでは一般的に、65歳は退職する年齢だと考えられています。
もう1つは、2025年に入ってからの幹部の退職です。2025年1月に退職したCFOのルカ・マエストリ氏と、2025年7月に退職したCOOのジェフ・ウィリアムズ氏は、いずれもクックCEOの後を任せられる人材とみられていました。
Appleのティム・クックCEOの後継者候補と目されたジェフ・ウィリアムズCOOがAppleを退社へ – GIGAZINE
残る人材の中で最有力候補と見られているのが、ハードウェアエンジニアリング担当シニアヴァイスプレジデントのジョン・ターナス氏です。50歳のターナス氏が後を継いだ場合、クック氏と同じように長期政権を樹立する可能性があります。
ただし、Apple情報に詳しいブルームバーグのマーク・ガーマン氏は「Appleが経営陣刷新を考えていて、クック氏の後継者としてターナス氏が有力」という点は事実として認めつつも、ただちに交代が行われるような印象ではないと反応しています。
As I wrote a month ago, Apple is due for a major management shake-up and the spotlight is squarely on John Ternus as Tim Cook’s successor as CEO. But I don’t get the sense anything is imminent as the @FT is claiming. https://t.co/fIGNw4VfiT
— Mark Gurman (@markgurman) November 15, 2025
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