
韓国の日刊新聞である朝鮮日報の報道によると、Samsungは2025年12月5日に新しい折りたたみスマートフォンの「Galaxy Z TriFold」を発売します。Galaxy Z TriFoldは2カ所で折りたたみ可能な「三つ折りスマホ」で、展開時にはタブレットPC並のディスプレイサイズとなるそうです。
Exclusive: Samsung Unveils Twice-Folding Galaxy Z TriFold
https://www.chosun.com/english/industry-en/2025/11/12/5HVVWAXXMZF5HAPTH4LBK4FA4M/
Galaxy Z TriFold gets a release date and pricing in new leak
https://9to5google.com/2025/11/12/samsung-galaxy-z-trifold-release-date-specs-price/
Galaxy Z TriFold Specs Get Unfolded
https://www.droid-life.com/2025/11/13/galaxy-z-trifold-specs-rumor/
Samsung Galaxy Z TriFold possibly launching on December 5
https://mobilesyrup.com/2025/11/13/samsung-galaxy-trifold-december-5/
Samsung Galaxy Z TriFold specs and release date just leaked — here’s everything you need to know | Tom’s Guide
https://www.tomsguide.com/phones/samsung-phones/samsung-galaxy-z-trifold-specs-and-launch-date-just-leaked-here-are-the-details-you-need-to-know
Galaxy Z TriFold leak reveals massive screen, impressive specs, and unusual design quirk – Android Authority
https://www.androidauthority.com/samsung-galaxy-z-trifold-name-specs-leak-3615411/
Samsungは2019年に世界初の折りたたみスマートフォンを発表し、折りたたみスマートフォン市場をリードしてきました。2025年8月には横折タイプの「Galaxy Z Fold7」と縦折タイプの「Galaxy Z Flip7」を発売しています。
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しかし、近年は中国企業による積極的な販売戦略により、折りたたみスマートフォン市場における主導権を奪われていると朝鮮日報は指摘。実際、市場調査会社Canalysの調査データによると、Samsungは2025年上半期の折りたたみスマートフォン市場で20%のシェアを確保していますが、これはHuaweiの48%から大きく引き離されています。Samsungはそんな折りたたみスマートフォン市場における主導権を取り戻すため、三つ折りスマートフォンのGalaxy Z TriFoldをリリースすることを計画しているそうです。
報道によると、SamsungはGalaxy Z TriFoldを12月5日に発売する方針を社内で決定しており、発表イベントなどの最終準備を進めています。Galaxy Z TriFoldについては、2025年7月にSamsungのDevice eXperience(DX)部門で代行社長を務めるノ・テムン氏が「年内の発売を見込んでいる」と発言していました。なお、業界関係者の間では「年内の発売は難しい」という見方があったそうです。
Galaxy Z TriFoldは、3つのディスプレイが横並びに連結されており、左右のディスプレイを内側に重ねるように折りたたむ構造で、中央のディスプレイの背面に背面ディスプレイおよびリアカメラなどが配置されています。
背面ディスプレイのサイズは6.5インチで、これはGalaxy Z Fold7とほぼ同等です。一方、メインディスプレイは展開時に10インチの大画面となります。バッテリー容量は5600mAhです。
展開時の薄さは4.2mmで、これもGalaxy Z Fold7と同等。折りたたみ時の薄さは14mmになります。なお、この薄さは初代Galaxy Foldの折りたたみ時よりも薄いです。
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なお、これまでの報道通り、Galaxy Z TriFoldは2025年10月末に開催されたAPEC首脳会議で初展示されました。以下が展示されていたGalaxy Z TriFoldの写真です。
Galaxy Z TriFoldの販売価格は3000ドル(約46万4000円)になると報じられており、初期出荷台数は2~3万台程度と見積もられています。Samsungの戦略は販売量による利益拡大ではなく、超プレミアム製品を通じて同社の技術力と革新性を世間に示すことにある模様。販売地域も韓国およびアジアの一部地域に限定され、通信キャリアとの提携は行わず、SIMフリー端末として販売される見込みです。
一方、スマートフォン関連の信頼性の高いリーカーとして知られるEvan Blass氏は、Galaxy Z TriFoldについて「ディスプレイサイズは外部ディスプレイが6.5インチ、内部ディスプレイは展開時に10インチ、ピーク輝度はそれぞれ2600ニトと1600ニト、薄さはそれぞれ3.9mm/4.0mm/4.2mm、メインカメラの解像度は200メガピクセル、バッテリーの定格容量は5437mAhになる」とリークしています。
Some confirmed details:
Final, retail branding: Galaxy Z TriFold.
Displays: 6.5″ cover and 10.0″ inner
Peak brightness: 2600 and 1600 nits, respectively
Thickness of the leaves varies: 3.9/4.0/4.2mm
Main camera: 200MP
Rated battery capacity: 5437mAh
Powered by SD— Evan Blass (@evleaks) November 13, 2025
なお、匿名の業界関係者が朝鮮日報に対して「Samsungは高い販売目標を設定していないようです。主目的は、完成度の高いGalaxy Z TriFoldのフォームファクターを用い、技術的リーダーシップを示し、市場の反応を確かめることです」と説明しています。
SamsungのGalaxy Z TriFoldは、Huaweiの世界初の三つ折りスマートフォンである「Mate XT」との競合が予想されます。さらに、Huaweiは2025年9月に次世代モデルの「Mate XTs」を発表したばかりです。Mate XTsの販売価格は1万5000元(約32万6000円)で、折りたたみ方はGalaxy Z TriFoldとは異なります。
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なお、一部の分析では過去に耐久性の問題を抱えていたHuaweiの折りたたみ式スマートフォンと比べ、技術的完成度を重視するSamsungのGalaxy Z TriFoldの方が高い競争力を持っていると指摘されています。
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