テスラが発火の危険性があるとしてPowerwall 2のバッテリー1万個以上をリコール – GIGAZINE


電気自動車メーカーのテスラが販売する家庭用蓄電池「Powerwall 2」のバッテリーが発火の恐れがあるとして、アメリカでリコールされました。

Tesla Powerwall 2 Replacement Program | Tesla Support
https://www.tesla.com/support/energy/powerwall/own/powerwall-2-replacement


Tesla Recalls Powerwall 2 AC Battery Power Systems Due to Fire and Burn Hazards; Risk of Serious Injury or Death | CPSC.gov
https://www.cpsc.gov/Recalls/2026/Tesla-Recalls-Powerwall-2-AC-Battery-Power-Systems-Due-to-Fire-and-Burn-Hazards-Risk-of-Serious-Injury-or-Death

Tesla is recalling over 10,000 Powerwall 2 batteries due to burn risks | The Verge
https://www.theverge.com/news/820123/tesla-recall-uscpsc-powerwall-2-batteries-overheat-fire-burn-hazard

テスラがアメリカ消費者製品安全委員会(CPSC)と協力し、Powerwall 2の一部をリコールすると発表しました。リコールの原因を、テスラは「サードパーティー製バッテリーセルの欠陥」と説明しています。リコール対象となるPowerwall 2の一部は、正常に動作しなくなり、過熱・発煙・発火を引き起こし、軽微な物理的損害を引き起こす可能性があるとのこと。

テスラは「この問題はPowerwall 2の特定の顧客グループに限定されており、Powerwall 3には影響しません。影響を受けるすべてのユニットは、顧客に費用を請求することなく交換されます」と説明しています。なお、テスラは2024年9月にもオーストラリアでPowerwall 2のバッテリーをリコールしていました。

テスラによると問題のあるPowerwall 2のほぼすべてが遠隔ですでに除電されおり、安全が確認されているとのこと。また、遠隔での除電ができなかった一部のPowerwall 2は、テスラの技術者により手動で除電作業が行われています。

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CPSCによると、テスラはPowerwall 2の過熱に関する報告を22件、発煙に関する報告を6件、火災による軽微な物的損害に関する報告を5件受けているそうですが、これらの問題による負傷者は確認されていません。

リコール対象には2020年11月から2022年12月までの間にテスラのウェブサイトおよびアメリカの認定テスラ設置業者を通じて販売された約1万500個のPowerwall 2が含まれます。対象となるPowerwall 2は、側面に印刷されたモデル番号で識別できる模様。

テスラは影響を受けるすべてのPowerwall 2を追加費用なしで撤去・交換し、モバイルアプリを通じて顧客に通知しています。交換品の優先順位は高く、認定設置業者が「メールまたは電話で直接連絡」し、設置の予約を取っています。

なお、テスラのPowerwallはGIGAZINE編集部にも設置されており、実際に設置する際にどういった工事が行われるのかや、設置費用がいくらかかるのかなどを記事化しているので、気になる人はチェックしてみてください。

あのテスラが販売する家庭用蓄電池「Powerwall」を設置してみたよレポート – GIGAZINE

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