ついにyt-dlpのYouTubeダウンロード機能をフル活用するにはDenoなどのJavaScriptランタイムが必要に、インストール手順はこんな感じ – GIGAZINE


メディアダウンローダー「yt-dlp」でYouTubeの動画をダウンロードする場合、「Deno」などの外部JavaScriptランタイムを別途用意することが強く推奨されるようになりました。JavaScriptランタイムを用意しないと、YouTubeのダウンロードをうまく実行できなくなる可能性が濃厚です。

Release yt-dlp 2025.11.12 · yt-dlp/yt-dlp · GitHub
https://github.com/yt-dlp/yt-dlp/releases/tag/2025.11.12

[Announcement] External JavaScript runtime now required for full YouTube support · Issue #15012 · yt-dlp/yt-dlp
https://github.com/yt-dlp/yt-dlp/issues/15012

YouTubeの仕様は非常に複雑で、しかも仕様が頻繁に変更されます。yt-dlpの開発チームは正規表現を多用する手法でYouTubeへの対応を行ってきましたが、従来の方法での対応が困難になったことを受けて外部JavaScriptランタイムを用いる仕組みに転換することを2025年9月に表明していました。そして、2025年11月12日にリリースされた「yt-dlp 2025.11.12」からはYouTube動画をダウンロードするユーザーに対してJavaScriptランタイムのインストールが強く推奨されることとなりました。

yt-dlpでYouTube動画をダウンロードするにはDenoなどのJavaScriptランタイムのインストールが必須になる予定 – GIGAZINE


現時点ではJavaScriptランタイムをインストールせずともYouTube動画のダウンロードは可能ですが、利用可能なフォーマットが制限されたり、ログインを伴う操作などで問題が生じる場合があります。また、今後のYouTubeの仕様変更に伴ってJavaScriptランタイムなしでのダウンロードはさらに制限される可能性があります。

yt-dlpは外部JavaScriptランタイムとして「Deno」「Node」「QuickJS」「QuickJS-ng」「Bun」をサポートしていますが、このうちDenoが最も推奨されています。WindowsにDenoをインストールするにはコマンドプロンプトやPowerShellで以下のコマンドを実行するだけでOK。

winget install --id=DenoLand.Deno


Denoの詳しいインストール手順は次の通り。まず、スタートメニューから「ターミナル」を探してクリック。


ターミナルが起動したら「winget install –id=DenoLand.Deno」と入力してEnterキーを押します。


ダウンロードとインストールが自動で進むのでしばらく待ちます。


「インストールが完了しました」と表示されたらインストール完了です。


また、yt-dlpを最新版にアップデートしておくことも重要です。yt-dlpのアップデート方法は環境によって異なりますが、Wingetコマンドを使ってインストールした場合や単純に実行ファイルをダウンロードしてインストールした場合は以下のコマンドでアップデートできます。

yt-dlp -U


Denoをインストールしてyt-dlpも最新版にアップデートしたら、後はこれまでと同じコマンドでYouTube動画をダウンロードできます。

なお、Denoをインストールした場合は追加のオプションは不要ですが、Deno以外のランタイムをインストールした場合はオプションで指定する必要があります。各ランタイムに対応するオプションやその他の詳細情報は以下のページにまとまっています。

EJS · yt-dlp/yt-dlp Wiki · GitHub
https://github.com/yt-dlp/yt-dlp/wiki/EJS

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