ぶっ壊れやすいドライブはどれ?2025年第3四半期BackblazeのHDD故障率レポート公開 – GIGAZINE


クラウドストレージサービスやデータバックアップサービスで大量のハードディスクドライブ(HDD)を運用するBackblazeは、四半期ごとに運用しているHDDおよびSSDの故障率をまとめた統計レポートを公開しています。そんな故障率レポートの最新版となる2025年第3四半期(2025年7月1日~9月30日)レポートが公開されました。同期における管理対象となったHDDの台数は33万2915台で、このうち起動ドライブとして使用されたのが3970台、データドライブとして使用されたのが32万8348台です。

Backblaze Drive Stats for Q3 2025
https://www.backblaze.com/blog/backblaze-drive-stats-for-q3-2025/

2025年第3四半期の故障レポートで統計対象となったHDDの内訳が以下。統計対象となったのはデータドライブとして使用された32万8348台で、このうち故障したのは1250台、累計稼働日数は2943万1703日です。運用しているドライブのメーカー別の割合はHGSTが8.31%、Seagateが34.08%、東芝が33.69%、Western Digital(WDC)が23.92%でした。


2025年第3四半期におけるHDDの故障率(AFR)は1.55%です。なお、2024年のAFRは1.57%で、BackblazeがHDDの故障率に関する統計を取り始めた2013年1月以降のデータをすべてまとめた場合のAFRは1.31%となっています。


2025年第3四半期にデータドライブとして運用された32万8348台のHDDのうち、2025年7月1日時点で運用数が100台、累計稼働日数が1万日を超えているHDDのAFRをまとめた表が以下です。

メーカーモデル名容量(TB)運用数平均運用時間(月)累計稼働日数故障台数故障率(AFR)
HGSTHMS5C4040BLE6404187100.241719400%
HGSTHUH728080ALE6008107987.419898562.21%
HGSTHUH721212ALE60012261569.5723967791.37%
HGSTHUH721212ALE604121341750.601227006651.93%
HGSTHUH721212ALN60412998574.979123611094.36%
SeagateST8000DM00288987106.89824787271.19%
SeagateST8000NM000A824732.052272400%
SeagateST8000NM005581335195.551224440531.58%
SeagateST10000NM008610101892.3591650207.97%
SeagateST12000NM000712100569.8791835135.17%
SeagateST12000NM0008121890264.7317287061322.79%
SeagateST12000NM000J12101914.129172320.80%
SeagateST12000NM001G121327754.781219082310.93%
SeagateST14000NM000J1439211.853185244.58%
SeagateST14000NM001G141059654.28972882381.42%
SeagateST14000NM013814128656.57117131226.86%
SeagateST16000NM001G163412835.983125133570.67%
SeagateST16000NM002J1646333.064258100%
SeagateST24000NM002H2472455.81601539462.79%
東芝MG07ACA14TA143746358.2034400511161.23%
東芝MG07ACA14TEY1497035.128553083.41%
東芝MG08ACA16TA164018424.833686376850.84%
東芝MG08ACA16TE16617743.84553332161.06%
東芝MG08ACA16TEY16514544.6146294321516.95%
東芝MG09ACA16TE162444.861785200%
東芝MG10ACA20TE20180237.081416127210.54%
東芝MG11ACA24TE2424000.332414800%
WDCWUH721414ALE6L414866355.33794781200.92%
WDCWUH721816ALE6L016300844.46274775202.66%
WDCWUH721816ALE6L4162660129.052439009650.97%
WDCWUH722222ALE6L4224027111.843555491500.51%


2025年第3四半期における運用HDDのうち、故障しなかったモデルは「HMS5C4040BLE640」「ST8000NM000A」「MG09ACA16TE」「MG11ACA24TE」の4つ。

一方、特に故障率が高かったのが「ST10000NM0086」(7.97%)、「ST14000NM0138」(6.86%)、「MG08ACA16TEY」(16.95%)の3つでした。

以下は2025年第3四半期時点で運用数が500台以上、累計稼働日数が10万日以上のHDDの故障率をまとめた表。

メーカーモデル名容量(TB)運用数平均運用時間(月)累計稼働日数故障台数故障率(AFR)
HGSTHMS5C4040ALE6404872363.3167891932600.57%
HGSTHMS5C4040BLE64041634982.8411561024480.40%
HGSTHUH728080ALE6008121882.83069331981.17%
HGSTHUH721212ALE60012269668.85641318920.60%
HGSTHUH721212ALE604121433149.6216136899431.59%
HGSTHUH721212ALN604121143872.32514358015072.19%
SeagateST8000NM002810320100.93165832913171.52%
SeagateST8000NM005581568089.64273696723091.97%
SeagateST10000NM008610130485.533893982823.04%
SeagateST12000NM0007123884331.43714779622772.24%
SeagateST12000NM0008122103761.93963255322252.05%
SeagateST12000NM000J12104313.9439834201.66%
SeagateST12000NM001G121387553.8227062686150.99%
SeagateST14000NM001G141126852.8181130147011.41%
SeagateST14000NM013814169049.425405574135.93%
SeagateST16000NM001G163493635.6378179267410.72%
SeagateST24000NM002H2472815.81282596812.31%
東芝MG07ACA14TA143938757682458261,9441.04%
東芝MG07ACA14TEY14101534.21057345471.62%
東芝MG08ACA16TA164104424.6306872639431.12%
東芝MG08ACA16TE16645942.984222142951.28%
東芝MG08ACA16TEY1653494471511574422.26%
東芝MG10ACA20TE20180697.13885513670.63%
WDCWUH721414ALE6L414885954.8147729852180.52%
WDCWUH721816ALE6L016307844.24123025980.87%
WDCWUH721816ALE6L4162687028.9236146412850.44%
WDCWUH722222ALE6L4224052111.8145338632930.74%


全体平均のAFRは1.31%で、これを上回るAFRを記録しているのが「HUH721212ALE604」(1.59%)「HUH721212ALN604」(2.19%)「ST8000NM002」(1.52%)「ST8000NM0055」(1.97%)「ST10000NM0086」(3.04%)「ST12000NM0007」(2.24%)「ST12000NM0008」(2.05%)「ST12000NM000J」(1.66%)「ST14000NM001G」(1.41%)「ST14000NM0138」(5.93%)「ST24000NM002H」(2.31%)「MG07ACA14TEY」(1.62%)「MG08ACA16TEY」(2.26%)の13モデルでした。

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