レオナルド・ダ・ヴィンチは約40年間に渡ってデッサンや文章、学問などを書き留めた手稿を残しています。そのうちの最大のセットである「アトランティコ手稿」は、多数のデッサンのほか数学や幾何学、力学など多岐に渡る主題を扱っています。そんなアトランティコ手稿はデジタル化されており、誰でも無料でブラウザから閲覧することができます。
Codex Atlanticus
https://codex-atlanticus.ambrosiana.it/
A Complete Digitization of Leonardo Da Vinci’s Codex Atlanticus, the Largest Collection of His Drawings & Writings | Open Culture
https://www.openculture.com/2025/10/digitization-of-leonardo-da-vincis-codex-atlanticus.html
ダ・ヴィンチは美術のほか科学研究や工学プロジェクトの構想にも多くの時間を費やしました。しかし、ダ・ヴィンチのプロジェクトのうち、生前に実現されたものや発表されたものは極めて少なく、ほとんどが解読不能な「手稿」にメモとして残っています。その手稿も全体の3分の2が失われているとされており、長期保存するために手稿をデジタル化するプロジェクトが進行しています。例えば、「アランデル手稿」がGoogleのデータベースで公開されているほか、ヴィクトリア&アルバート博物館が「フォースター写本」をオンラインで公開しています。
ダ・ヴィンチの手稿のうち、最大のコレクションとされているのがアトランティコ手稿です。情報デザイン企業のThe Visual Agencyが、アトランティコ手稿のオリジナルを所蔵・保存しているミラノのアンブロジアーナ図書館と共同で、アトランティコ手稿をデジタル化した「Codex Atlanticus」を公開しています。
Codex Atlanticusにアクセスしてスクロールしたら「EXPLORE THE CODEX」をクリック。
デジタル化されたアトランティコ手稿の概要が表示されました。全部で1118ページあり、文献学的研究から各ページに記されているトピックが分類されています。トピックは緑が「幾何学と代数学」、黄色が「物理学と自然科学」、ピンクが「ツールと機械」、青が「建築と応用技術」、赤が「人間科学」と色分けされています。
ページのうちひとつをクリック。
そのページを見ることができます。左にはどのようなトピックについての手稿か判明している限りの情報があり、右側には同様のトピックがあるページ数が示されています。
概要ページの左上にあるのは、手稿のページごとのトピック数を示したチャート。多いものでは、1ページで36ものトピックを扱っています。
右上には年代別の手稿数が示されています。スライダーを動かして年代を狭めると、手稿一覧の一部がグレーアウトして、指定した年代の手稿のみが表示されます。
また、order(並び順)を「chronological(年代順)」にすると、手稿がページ順から古い順に並び替えられます。Codex Atlanticusのデータによると、最も古いものは1478年で、最も新しいものは1518年。年代順で1518年より後ろにあるものは、年代が不明のものとなっています。
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