
OpenAIが、AIを中核に据えた新しいウェブブラウザ「ChatGPT Atlas」を発表しました。ChatGPT Atlasは、ChatGPTが常にユーザーを助けるブラウザの心臓部として動くように設計されており、どのページでもチャットが使える「Chat anywhere(どこでもチャット)」、ユーザーの行動を記憶し文脈理解する「ブラウザメモリ」、ChatGPTが操作を代行する「エージェントモード」という3つの中核機能を有しています。
ChatGPT Atlas
https://chatgpt.com/ja-JP/atlas/
Introducing ChatGPT Atlas | OpenAI
https://openai.com/index/introducing-chatgpt-atlas/
Introducing ChatGPT Atlas – YouTube

サム・アルトマンCEOは、従来のブラウザは「タブ」という発明以来、大きな変化がなかったと指摘し、今後は検索ボックスやURLバーに代わって「チャット体験」がウェブ利用の中心になる可能性があると語りました。
ChatGPT AtlasはChromiumベースのブラウザで、新規タブページにはURL入力欄を兼ねたChatGPTのチャットウィンドウがあります。
検索したい物事を自然言語でこのチャットウィンドウに入力すると、インターネット上から関連するサイトのリンク、そして概要を表示してくれます。もちろん、従来のGoogle検索も可能です。
ChatGPT Atlasの特徴の1つが、ウェブ上のあらゆる場所でChatGPTをシームレスに利用できる「Chat anywhere」です。閲覧中のページ内容をChatGPTが即座に理解するため、コピー&ペーストやタブを切り替える手間なく、開いているウィンドウで直接サポートを受けられます。例えば、気になる映画のレビューサイトを見ている時、「Ask ChatGPT」というサイドバーを開いてそのレビューの概要をChatGPTに作成させることが可能です。
GitHubでコード編集を行っている時に、ブラウザ上でコードレビューを行うことが可能。
さらに、マウスカーソルでメールやドキュメントを選択し、ワンクリックでAIにヘルプを表示させたり下書きを作成させたりできます。
また、オプション機能である「ブラウザメモリ」を活用することで、ChatGPT Atlasはユーザーが訪れたサイトのコンテキストを記憶します。これにより、ChatGPT Atlasは使えば使うほどパーソナライズされ、過去の活動に基づいた複雑な指示も実行可能になります。
ChatGPT Atlasでは検索欄の代わりにChatGPTのテキスト入力欄が中央に表示されるのですが、この下に関連するニュースやよく閲覧するサイトが、これまでの活動を基に表示されます。このブラウザメモリ機能はユーザーが完全に制御でき、設定からいつでも内容の確認、アーカイブ、削除が可能だとのこと。
「エージェントモード」はChatGPTがユーザーに代わり、ブラウザ上で能動的にタスクを実行するものです。動画では、Googleドキュメントのタスクを整理してコメントを残して別のタスク管理ツールに転記する作業が実演されました。
また、レシピサイトを見てECサイトで材料を自動的にカートに追加することも可能。この機能は、調査、分析、タスクの自動化、イベントの計画や予約などを、ユーザーの閲覧コンテキストと連携して実行します。
安全性と制御にも配慮されており、ユーザーはサイトごとにChatGPTの可視性を切り替えたり、シークレットウィンドウで一時的にChatGPTからログアウトしたりできます。
ChatGPT AtlasはmacOS向けに提供が開始されており、Windows版、iOS版、Android版も近日中に公開される予定です。エージェントモードは、有料プランであるPlus、Pro、Businessユーザー向けにプレビューとして提供されています。
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