Appleはこれまで「独自の検索エンジンを作るつもりはない」と説明してきましたが、PerplexityのようなAI検索エンジンの台頭を受け、「AI検索エンジンの開発を検討している」と報じられてきました。そんなAI検索機能の開発責任者が、AppleからMetaに転職してしまったことが明らかになっています。
Apple’s Head of ChatGPT-Like AI Search Effort to Leave for Meta – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-10-15/apple-s-newly-tapped-head-of-chatgpt-like-ai-search-effort-to-leave-for-meta
Meta poaches Apple’s newly appointed head of AI search project – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2025/10/15/meta-poaches-apples-newly-appointed-head-of-ai-search-project/
Apple AI team loses another executive to Meta
https://appleinsider.com/articles/25/10/15/apple-ai-team-loses-another-executive-to-meta?utm_source=feedly
ここ数カ月、Appleは機械学習やAIの専門家をAnthropicやOpenAI、Metaといったライバル企業に引き抜かれています。Appleのロボティクス部門でリードAI研究者を務めたジアン・チャン氏や、AppleのFoundation Modelsチームを率いていたルオミン・パン氏、AppleのAIで用いているクラウド・インフラ・モデルトレーニング・検索機能の開発を統括していたフランク・チュー氏が、競合企業へ転職しています。
Bloombergの報道によると、新たにAI検索プロジェクトの責任者を務めていたケ・ヤン氏が、Metaに引き抜かれたことが明らかになりました。
ヤン氏は「Answers, Knowledge and Information」(AKI)と呼ばれるAI検索機能開発プロジェクトの責任者で、同プロジェクトではSiriのような音声アシスタントがウェブから情報を取得し、より幅広い知識を元に回答できるようにする機能を開発する役割を担っていたそうです。BloombergはAKIを、「ChatGPTのような外部情報を参照する検索あるいは質問応答機能の開発を目指すプロジェクト」と説明しています。なお、AKIは2025年初頭に設立されたプロジェクトだそうです。
ヤン氏はもともとAKIにおける「Answers」(回答)機能のみを担当していたそうですが、組織再編を経てAKI全体を統括する役割を任されるようになった模様。これは、元々AKIの責任者を務めていたロビー・ウォーカー氏がAppleを退社したことに伴う動きだそうです。
Yang氏はApple内部でAI担当ヴァイスプレジデントのジョン・ジャナンドレア氏直属の部下として働いていたそうです。Yang氏の退社によりAKIの責任者が離脱することとなりますが、同プロジェクトが今後どうなるかは明らかではありません。
なお、MetaはAI業界の優秀な研究者やエンジニアをまとめた「ザ・リスト」をベースに競合他社から優秀なAI開発者の引き抜きを続けており、2025年7月にもAppleのAIモデル開発の責任者であるルオミン・パン氏を引き抜いています。
MetaがAppleのAIモデル責任者の引き抜きに成功、マーク・ザッカーバーグによる競合他社からの人材強奪は続く – GIGAZINE
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