Anthropicが軽量コスト重視の「Claude Haiku 4.5」を発表、Claude Sonnet 4と同等のパフォーマンスを3分の1のコストと2倍以上の速度で実現


現地時間の2025年10月16日、AI開発企業のAnthropicが「Claude Haiku 4.5」を発表しました。2025年5月時点では最先端のAIモデルだったClaude Sonnet 4と同等のコーディングパフォーマンスを、わずか3分の1のコストで、2倍以上の速度で実現可能です。

Introducing Claude Haiku 4.5 \ Anthropic
https://www.anthropic.com/news/claude-haiku-4-5


Introducing Claude Haiku 4.5 – YouTube


Anthropic’s Claude Haiku 4.5 matches May’s frontier model at fraction of cost – Ars Technica
https://arstechnica.com/ai/2025/10/anthropics-claude-haiku-4-5-matches-mays-frontier-model-at-fraction-of-cost/

AnthropicのAIモデルであるClaudeには、パフォーマンス重視の「Opus」、パフォーマンスとコストを両立したバランス型の「Sonnet」、最も軽量でコスト重視の「Haiku」という3つのモデルがあります。コスト重視の計量モデルであるHaikuに、最先端モデルのClaude Haiku 4.5が登場しました。

Claude Haiku 4.5はコンピューターの使用など、特定のタスクにおいてClaude Sonnet 4を凌駕するパフォーマンスを実現しています。これにより、Claude for Chromeのようなアプリケーションは、これまで以上に高速で便利になります。


Anthropicは「チャットアシスタント、カスタマーサービスエージェント、ペアプログラミングなど、リアルタイムで低レイテンシーのタスクにAIを活用するユーザーは、Claude Haiku 4.5の高いインテリジェンスと驚異的なスピードの組み合わせを高く評価するでしょう」「Claude Codeのユーザーは、Claude Haiku 4.5によりマルチエージェントプロジェクトからラピッドプロトタイピングまで、コーディングエクスペリエンスの応答性が格段に向上したことを実感できるでしょう」と述べています。

ソフトウェアエンジニアリングに関するコーディングタスクの正確性(縦軸)を複数のAIモデルで比較したのが以下のグラフ。Claude Haiku 4.5(オレンジ)が生成するコードの正確性は「73.3%」で、Claude Sonnet 4.5(77.2%)には劣るものの、Claude Sonnet 4(72.7%)を上回るパフォーマンスを発揮しました。競合他社のAIモデルと比較しても、GPT-5Gemini 2.5 Proを上回るパフォーマンスを実現していることがわかります。


その他、さまざまなベンチマークテストをベースにClaude Haiku 4.5を競合AIモデルと比較した結果が以下。上位モデルであるClaude Sonnet 4.5には届きませんが、Claude Sonnet 4と比較するとほとんどのベンチマークテストで同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮していることがわかるはずです。


2025年9月末にリリースされたClaude Sonnet 4.5は、記事作成時点ではAnthropicの最先端モデルです。一方、今回リリースされたClaude Haiku 4.5は、ユーザーがより高いコスト効率で最先端に近いパフォーマンスを求める際に、新たな選択肢となります。

また、Anthropicは複数のAIモデルを連携させる新しい手法も開発しており、例えば「Claude Sonnet 4.5で複雑な問題を複数ステップの計画に分解し、複数のClaude Haiku 4.5からなるチームを編成してサブタスクを並行して完了させる」といった使い方も可能になるそうです。

Claude Haiku 4.5は10月16日から利用可能で、開発者はClaude API経由で「claude-haiku-4-5」として利用することができます。利用料は入力トークン100万個あたり1ドル(約151円)、出力トークン100万個あたり5ドル(約754円)です。

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