第3世代人型ロボット「Figure 03」が登場、ちゃんといろんな家事をこなせることを示すデモ動画あり – GIGAZINE


ロボット開発企業のFigureが、第3世代ヒューマノイド(人型ロボット)「Figure 03」を発表しました。Figure 03は家庭での使用を想定して、大量生産を念頭に置いて設計されており、AIモデル「Helix」を搭載することで人から直接学習しながら人と同じようなタスクを実行できるヒューマノイドとなっています。

Introducing Figure 03
https://www.figure.ai/news/introducing-figure-03

Figure 03がどんなヒューマノイドなのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

Introducing Figure 03 – YouTube


Figure 03が机の上を片付けているところ。Figure 03の視覚システムは高頻度の視覚運動制御向けに設計されており、カメラのフレームレートは前世代と比較して2倍になり、レイテンシは4分の1に抑えられているとのこと。また、カメラ1台あたりの視野を60%拡大することで、複雑で雑然とした空間におけるインテリジェントなナビゲーションと正確な操作を可能にしています。


机の上にちらばったポップコーンを、持ち上げた皿に移しています。Figure 03のボディには、挟み込みを防止するため、多層密度フォームが採用されており、硬い機械加工部品ではなく柔らかい布地で覆われています。


さらに、マグカップをそっとつかみ、キッチンにある流し台まで運びます。指先のセンサーは3グラムという微小な圧力を検知でき、指に乗せたペーパークリップの重ささえも感知できるほどの感度を備えているとのこと。


流し台では機械の手を使い、蛇口をそのまま人間のように操作して水量を調節し、皿を洗います。手には、広視野角・低遅延のカメラが内蔵されており、掴み動作中に視覚フィードバックを行い、メインカメラが遮蔽されていても視覚認識を維持しながらタスクをこなすことが可能です。


洗った皿は食器乾燥機へ。速度はややゆっくりですが、動きは人間とほぼ同じです。


洗濯物の詰まったカゴを持ち上げ、洗濯機のフタを開けて、洗濯物を移します。Figure 03はFigure 02と比較して9%軽量化され、容積も大幅に縮小されているため、狭い場所で動くことも容易になっています。


そして、洗濯機の横にある棚から洗剤を探し、取り出します。Figure 03のより適応性の高い指先は接触面積が拡大しており、様々な形状や大きさの対象物をより安定して掴むことができるとのこと。


取り出した洗剤は、洗濯機の洗剤入れに投入。洗濯機の操作も、人間と同じように指を使ってボタンを押して行います。


ベッドの上で服を畳むFigure 03。


ゆっくりではありますが、丁寧に畳めていることがわかります。


そして、人間との自然なコミュニケーションを容易にするために、Figure 03はリアルタイムの音声合成(Speech to Speech)性能が向上。Figure 02と比較して、スピーカーが2倍の大きさになり、音声出力が4倍近く向上したとのこと。また、マイクの位置も変更され、パフォーマンスと明瞭度が向上したとFigureはアピールしています。


Figure 03は「完全自律型ワイヤレスシステム」をテーマにしており、電源につながれていない場所でも自律的に動作可能。また、ワイヤレス誘導充電にも対応しており、Figure 03の足元に搭載された充電コイルによって、ワイヤレススタンドに足を乗せるだけで2kWで充電できます


Figure 03はアクチュエーターのトルク密度が向上したことにより、前世代と比較して2倍の速度で動作可能。「この最大のメリットは、荷物を持ち上げたり降ろしたりの動作を素早く行えることです」とFigureはアピール。


Figureは専用製造施設「BotQ」を建造しており、「当初は年間最大1万2000台のヒューマノイドを生産可能で、今後4年間で合計10万台の生産を目指しています」と述べています。

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