2025年9月に発売されたAppleの「iPhone 17 Pro」には、冷却機構としてすでにSamsungやGoogleが導入している「ベイパーチャンバー」が採用されています。ベイパーチャンバーは製造コストが高いそうですが、今後は業界標準になっていくとみられています。
Vapor Chamber Tech Keeps iPhone 17 Pro Cool – IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/iphone-17-pro-vapor-chamber
ベイパーチャンバーがどんなパーツなのかは、複数の分解レポートでも明かされています。YouTuberのヒュー・ジェフリー氏によるレビューの場合、バッテリーユニットを外した6分25秒ごろに登場。
iPhone 17 Air & Pro Teardown – How Apple Got It So Thin – Does This Affect Repair? – YouTube

左手で押さえているフレームパーツの中央を迂回するように取り付けられているのがベイパーチャンバー。
ベイパーチャンバーは、内部に封入された純水などの液体を封入した冷却機構で、液体が蒸発するときに熱源から熱を奪う作用を利用してプロセッサーなどを冷却できます。iPhone 17 Proの場合、チャンバー内部には脱イオン水が封入されています。液体が蒸発して生まれた気体はチャンバー内に拡散したのち、凝縮されて液体に戻ります。
一般的に、スマートフォンのような小型の端末では、銅のような素材でできた熱伝導体を用いたプレートで熱を拡散する手法が用いられてきましたが、この手法では熱を逃がすために広い表面積が求められ、能力を高めるには放熱用の羽根のような立体的造形が必要になって厚みが出てしまいます。
そこで使われるのがベイパーチャンバーですが、スタンフォード大学機械工学教授で熱伝導とエネルギー変換が専門のケネス・グッドソン氏によると、あまりベイパーチャンバーの厚みを減らすと、銅などの固体熱伝導体に比べて、冷却性能が大幅に低下するとのこと。また、コストがかかるという問題も抱えています。
それでもAppleがこうしてベイパーチャンバー技術への投資を決断し、端末に搭載したことについて、グッドソン教授は「今後、ベイパーチャンバーが業界標準になる可能性が高い」と述べています。
なお、AmazonではiPhone 17 Pro、Pro Maxとも在庫切れとなっていました。
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