AppleがXcodeにAnthropicのClaudeをネイティブ統合するべく準備中か – GIGAZINE


Xcode 26 beta 7の内部を調査した結果、AppleがAnthropicのAIモデルであるClaudeをXcodeにネイティブ統合する準備を進めていることが明らかになったと、Apple関連ニュースサイトの9to5Macが報じています。

Apple preps native Claude integration on Xcode – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2025/08/18/apple-preps-native-claude-integration-on-xcode/

2025年6月に開催された開発者向けカンファレンスのWWDC25で、AppleはChatGPTのネイティブ統合を発表しました。

AppleがXcodeにAIでのコーディング補助機能を追加&Apple Intelligenceの基盤モデルフレームワークが利用可能に – GIGAZINE


しかし、9to5MacがXcode 26ベータ版を解析したところ、AnthropicのClaudeを組み込む準備も進んでいることがわかりました。9to5Macによれば、内部コードにはClaude Sonnet 4.0やClaude Opus 4といった具体的なモデル名が記載されており、Anthropicアカウントを直接利用できる仕組みも確認されていたとのこと。これにより、ChatGPTと同等のネイティブサポートがClaudeにも提供される見通しです。

この動きの背景には、AppleとAnthropicの提携が存在します。アメリカ経済紙のBloombergは、AppleはAnthropicと協力して新しいAI駆動型のソフトウェアプラットフォームを開発しており、その中核にClaude Sonnetを統合した新バージョンのXcodeを社内テストしていると2025年5月に報じていました。プログラマーの依頼に応じてコードを書いたり修正したり、UIテストやバグ修正支援も行う仕組みで、従来手作業で煩雑だった工程を効率化する狙いがあります。

Appleはこれまで自社開発のAIに固執していましたが、2024年に発表した独自のAIコーディングアシスタント「Swift Assist」は記事作成時点で正式に提供されておらず、Apple社内では幻覚による誤情報生成や開発の遅延を招くといった問題が指摘されていました。

Appleは今後、OpenAIやAnthropicだけではなくGoogle Geminiへの対応を追加することも検討しており、外部モデルとの提携を広げることで、自社AIの開発の遅れを補っていく模様。

今回のXcode 26におけるClaude統合はこうした提携の流れの延長線上にあり、開発者はApple独自モデルやChatGPTだけでなく、Claudeをもネイティブに利用できるようになります。また、9to5Macは、サーバー設定の記述から「ClaudeがSiriやシステムのライティングツールに統合される可能性」も指摘しており、Appleがエコシステム全体でAI支援を強化する姿勢がうかがえます。

なお、AppleはApple Intelligenceを音声認識アシスタントのSiriと統合させることも発表していましたが、独自AIの開発の遅れにより、ChatGPTやClaudeをコアにする方向にシフトしつつあることが報じられています。

AppleはSiriの刷新に向け社内AI開発を放棄してOpenAIやAnthropicのAIを採用する可能性 – GIGAZINE

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