「病人を見るだけ」で免疫システムが活性化されるという研究結果 – GIGAZINE


人間の免疫システムは、体を病原体から守る上で重要な役割を果たしています。スイスの研究チームが行った新たな実験では、「病気の人を見るだけ」でも免疫システムが活性化されることが明らかとなりました。

人間の免疫システムは実際に病気になった後だけでなく、日常的なさまざまなものに影響を受けています。これまでの研究ではお化け屋敷に入ったり日光を浴びたり空腹を感じたりするだけで免疫系に変化が生じることがわかっています。

今回、スイスのローザンヌ大学などの研究チームは健康な成人248人を対象に、VRヘッドセットを用いた複数の実験を行いました。VRヘッドセットにはOculus Rift CV1が用いられ、研究チームは被験者にさまざまな特徴を持った顔のアバターを見せて、それに対する反応などを調査しました。

被験者にはまず、中立的な顔のアバター(Neutral avatar)が見せられました。その後のセッションで「中立的なアバターのコホート(Neutral cohort)」、高熱などに伴う発疹を示す「病気に感染したアバターのコホート(Infection cohort)」、何かを恐れるような表情を浮かべる「恐怖するアバターのコホート(Fearful cohort)」にそれぞれ割り当てられました。


アバターは「D5(最も遠い)」から「D1(最も近い)」まで5段階の距離で提示されました。


各実験では、アバターを見た時の脳波のパターンを測定したり、血液サンプルを採取して免疫反応を調べたり、被験者にアバターが自分に接触したかどうかを判断させたりしました。


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